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難敵パラグアイに「怖さとかない」 パリ五輪初戦、日本がフィジカル勝負に立ち向かう訳【現地発】

FOOTBALL ZONE / 2024年7月24日 18時50分

■西尾隆矢は“分析”を得意とする

 大岩剛監督率いるU-23日本代表は7月24日(日本時間25日)、いよいよパリ五輪初戦パラグアイ戦を迎える。センターバック(CB)西尾隆矢の場合、あまり余計な知識を入れすぎず、だが対戦相手のことはきっちりと研究をして試合を迎えるようだ。

 対戦相手について知っていること、というような質問になった時のことだ。

「これ……あんまり言っていいのか分からないですけど」と前置きをしてこう明かした。

「俺本当にプロになるまでは、好きなサッカー選手とか目指しているサッカー選手がいなかったんですよ」

 西尾を囲む報道陣から笑いが起きると、言い訳するかのように話を続けた。

「その……尊敬する選手、こういうサッカー選手になりたいっていうのはいるんですけど、その理由も別にプレーとかじゃないんで。あんまり選手を知らなくて、正直恥ずかしいんですけど。そうですね、あんまりよく分かってない。その有名なサッカー選手とかは知っていますけど、オーバーエイジ(OA)も正直あんまわかってない。『誰?』みたいになっちゃう。(17日の親善試合で対戦したフランスの)ラカゼット選手はわりますよ、さすがに。足が速いっていうので覚えていました!」

 最後はドヤ顔をして見せたがサッカー選手に関する知識はないと、気持ち良いくらい正直に言い切った。

 だが一方で、試合で対戦する選手に関しての研究は欠かさない。

「パラグアイの選手も、それぞれの所属チームでのプレーとかはあんまり知らないです。でも代表チームで分析の映像が送られてくるので、そういうのは見ます。その分析映像でこういう選手なんだみたいなことを初めて知ります」

 しかも、綿密に映像はチェックするという。

「試合前には必ずその選手の特徴とかは見ます。僕は人の癖とかめっちゃ見つけて、こういうときはどっちに行きやすいとかシュートフェイントはこうするとか。なので、全く知らない状態では試合には挑まないです。サッカー選手としてこの人はどんな人とかは知らないですけど、プレースタイルとかはもうめっちゃ研究しますね。ちょっとね、プロなので(笑)」

  そういって、重ねて笑いをとった。

 パラグアイは、堅守速攻。スピードとフィジカルを活かしたサッカーをしてくると見られている。怖さはないのか。

「そこはもう仕方ないですね。それはもう戦いなんで。ガチャガチャ(とフィジカルコンタクト)するとかというのはもう正直当たり前だと思っているので、割り切っていて怖さとかないですし、そこに関して自分たちも負けちゃいけないんで」

 日本からすると、ボールを保持する組織的サッカーをしてくる相手のほうが戦いやすい、と見るのが一般的ではある。だが西尾の見解は違う。

「確かにやっぱりスペインみたいに組織的にパスをとんとん回してくる相手の方が組織的守備がハマりやすいかもしれない。でも、やっている僕らはパスを回される方が、逆に走らされるというのもあるし、やっぱもうどっちもどっちですね結局。走らされるのもボール保持できないのでしんどいですし、日本がボール保持できるけど、カウンター一発が怖いサッカーもやっぱりディフェンスラインは結構苦しいので、それはもうどっちもどっちですね」

 単純にフィジカルだけを比べてしまえば、南米勢に勝ることはなかなかないのが日本勢の現実だが、それでも逃げるつもりはない。

「サッカーの本質って言って監督もすごく言うんですけど、本当に走り勝つだったりとか、球際のところ、一対一負けないところはサッカーにおいてすごく大事。自分自身一対一の強さというのはアピールポイントだと思っているので、そこでもう負けないように頑張りたいなと思います」

 五輪を戦うことへの想いは、ピュアそのもの。

「本当に試合するのがもうわくわくで仕方ないです。(対峙する)相手の攻めだけじゃなくて相手の守備の選手でも良い選手がいると思いますし、それはもう見て感じ取れることもいっぱいあるので。本当にわくわくですね」(了戒美子 / Yoshiko Ryokai)

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