スペインが「日本に完璧なリベンジ」 女子W杯の雪辱を母国評価「亡霊に打ち勝った」

■スペインはパリ五輪初戦で日本に2-1で逆転勝利

　なでしこジャパン（日本女子代表）は現地時間7月25日、パリ五輪の女子サッカーで現世界王者のスペインと対戦。MF藤野あおばの直接フリーキック（FK）で先制するも、逆転されて1-2で敗れた。スペインメディアは昨年の女子ワールドカップ（W杯）の雪辱を果たしたスペインの勝利を、「完璧なリベンジ」などと報じている。

　日本は序盤からスペイン陣内に攻め込み、前半13分に直接FKのチャンスを迎える。MF長谷川唯と藤野がボールの近くで構えたなかで、藤野が右足を振り抜き、鋭いシュートをゴール右隅に蹴り込んだ。

　幸先よく先制した日本だったが、同22分にMFアイタナ・ボンマティに同点ゴールを許すと、さらに後半20分過ぎにはDF清水梨紗が負傷交代のアクシデントに見舞われた。そして同29分、FWマリオナ・カルデンティに勝ち越し点を奪われ、そのまま1-2で敗れた。

　昨年開催された女子W杯では日本がスペインに4-0で大勝したが、今回はそのW杯で初優勝を果たしたスペインが貫禄の勝利を収める結果となった。

　スペイン紙「AS」は「W杯で4-0でスペインを破った日本に勝利し、完璧なリベンジで初戦を飾った」と“ラ・ロハ”の勝利を伝えた。さらに、「マルカ」紙も「スペインが亡霊に打ち勝った」との見出しで日本撃破を報じていた。

　日本にとっては痛恨の敗戦だが、現在FIFAランキング1位で、今大会の金メダル最有力候補の呼び声高い女王が同じ轍を踏むことは決してなかった。（FOOTBALL ZONE編集部）