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負傷交代のなでしこ清水、「内側に入ってしまった」右膝を日本代表OB危惧「かなり重症かも」【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年7月26日 5時30分

■【専門家の目|栗原勇蔵】前十字、内側靭帯、半月板のいずれかを痛めた可能性がある

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間7月25日、パリ五輪のグループリーグ初戦でスペインと対戦し、1-2で逆転負けを喫した。DF清水梨紗が右膝を痛めて負傷交代となり、その後に勝ち越し点を献上。元日本代表DF栗原勇蔵氏は「かなり重症かもしれない」と、状態を懸念している。

   ◇   ◇   ◇   

 日本は昨年の女子ワールドカップ(W杯)覇者スペイン相手に前半13分、中央やや右サイドの位置でフリーキック(FK)を獲得するとMF藤野あおばが右足でニアサイドを狙い、相手GKもセーブしきれない位置にゴール。これがなでしこジャパンにとってパリ五輪初ゴールになった。

 日本はその後、スペインにボールを持たれる場面が増え、前半22分にペナルティーエリア内へ侵入を許したところからMFアイタナ・ボンマティに同点弾を献上。1-1で前半を折り返した。

 自陣でのプレーが長くなりながらも拮抗した展開で迎えた後半20分過ぎ、日本は右サイドの絶対的な主力である清水が相手MFマリオナ・カルデンティのドリブルに対応した際、ピッチに足を取られ右膝を痛めてしまう。自らプレー続行不能を伝えるアクシデントが起こり、担架で交代を余儀なくされた。日本は清水をDF高橋はなと交代させ、DF古賀塔子を清水のいたポジションに移した。

 そうしたなかで後半29分、日本はスペインに清水が交代した右サイドから攻め込まれると、ペナルティーエリア内にドリブルで持ち込まれカルデンティに右足シュートを決められてしまう。これで1-2とビハインドを背負うと、池田太監督はラスト10分でFW千葉玲海菜を入れて攻撃時に4-3-3の形に変化させたが、そのまま試合は1-2で終了した。

 元日本代表DF栗原氏は、清水の負傷交代が結果的に敗戦に影響したとの見解を述べる。

「点を取られたのは清水が抜けた日本の右サイドから。戦術的によく整備されているなかで、アクシデントが怖いと思っていました。清水の存在はやはり大きかった。よく耐えていたなかで予期せぬ形で選手が抜けると、ふっと力が抜けてしまうことがあります。周りの選手たちにも動揺があったのかもしれない。もちろん、スペインは男子顔負けのボール回しで上手かったのは間違いありません」

 清水の状態は次戦以降に向けても大きな不安要素だ。池田太監督は試合後、「メディカルの報告待ち」と状況を明かしている。栗原氏は「膝が内側に入ってしまった」と負傷の瞬間について触れ、靭帯系の怪我を懸念した。

「(カルデンティに)逆を取られて抜かれた時に変なところに力が入ってしまった感じ。前十字(靭帯)、内側靭帯、半月板……。膝を痛めても多少動ける選手がいたりしますけど、立つこともできない、足もつけない状態だったのでかなり重症なのかもしれません。身体の無理が利く選手のほうが膝をやってしまいがちで、負担がかかるので」

 日本としては、清水の状態次第で28日のブラジル戦に向けてアジャストが必要になりそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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