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なでしこJの救世主へ…20歳が見せた“最強武器” 日本代表OB「澤穂希さんのようになるかも」【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年7月26日 20時20分

■【専門家の目|栗原勇蔵】敗れたスペイン戦で輝いた藤野あおばを称賛

 なでしこジャパン(日本女子代表)のMF藤野あおばは、現地時間7月25日に行われたパリ五輪のグループリーグ初戦スペイン戦(1-2)で先制の直接フリーキック(FK)を突き刺して存在感を示した。元日本代表DF栗原勇蔵氏も「攻撃の核になっている」とし、今大会のキーマンに挙げている。

   ◇   ◇   ◇   

 現在20歳の藤野は十文字高から2022-23シーズンにWEリーグの日テレ・東京ヴェルディベレーザに加入。同シーズンはリーグ戦20試合に出場してリーグ3位タイの11得点、23-24シーズンは21試合に出場してともにリーグ3位タイの9ゴール6アシストと攻撃を牽引した。

 代表シーンでも、2022年のU-20ワールドカップ(W杯)に出場したのち、同年9月になでしこジャパンにデビュー。昨年のW杯メンバーにも選出され、日本代表のW杯最年少ゴールを記録した。

 そして、自身初となる五輪ではボランチでスタメンデビュー。前半13分には、中央やや右サイドの位置で獲得したフリーキック(FK)のキッカーを務めると、右足でニアサイドを狙い、相手GKカタ・コルもセーブしきれない位置にゴールを突き刺し、なでしこジャパンにとってのパリ五輪初得点を挙げた。

 藤野と一緒に“草フットサル”をプレーした経験を持ち、同じピッチでボールを蹴ったという元日本代表DF栗原氏は「入りそうだなと思った」と話す。

「藤野は壮行試合のガーナ戦でも(後半22分に)直接FKを決めていたので、かなりの武器になる。男子と女子の差が一番大きいのがGK。そのなかで、ああいうシュートを打たれると、なおさらGKは取れない。男子顔負けのスピードでコースも良かった」

 栗原氏は藤野をすでに池田太監督率いるチームの「中心選手で攻撃の核になっている」と評価する。

「スピードもあるし、テクニックもある。点を取れる雰囲気を持っているし、FKもどこからでも狙える。(日本女子サッカー界のレジェンドである)澤穂希さんのような選手になるかもしれない。第2戦以降のキーマンなのは間違いないでしょう」

 7月28日のブラジル戦以降も、藤野のプレーから目が離せない。(FOOTBALL ZONE編集部)

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