日本代表OB指摘「連係が機能しない可能性もあった」 “苦渋の選択”は「結果的に正解」【見解】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月30日 7時1分
■【専門家の目|栗原勇蔵】決勝トーナメント以降でもパリ五輪世代の一体感を保てるか
大岩剛監督率いるU-23日本代表は、現地時間7月27日に行われた男子サッカーのパリ五輪グループリーグ第2戦でマリを1-0と下し、決勝トーナメント進出を決めた。2試合連続で完封勝利を収めたなか、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「結果的にパリ五輪世代だけで挑んで正解だった」と、チームの一体感に目を向けている。
◇ ◇ ◇
初戦のパラグアイ戦で5-0と快勝した日本はマリ戦でスタメン3人を変更し、MF山田楓喜、DF西尾隆矢、MF荒木遼太郎を起用。試合は0-0のまま推移して迎えた後半37分、FW細谷真大が右サイドを抜け出して中央にクロスを上げると、これにファーサイドから途中出場のFW佐藤恵允が合わせ、相手GKが弾いたボールをMF山本理仁が押し込んで先制ゴールを奪った。
試合終了間際にMF川﨑颯太がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でハンドを取られて、PKを献上したが、GK小久保玲央ブライアンが相手FWドゥムビアのPKのコースを完全に読み切り、相手のシュートはゴール左外へ。小久保が幾度も好セーブを見せたこともあり、1-0で勝利した。
オーバーエイジなしでグループリーグを突破は日本史上初。日本サッカー界の歴史を塗り替え、守護神の小久保も「歴史を塗り替えようというのはあったので、それが結果として出たのですごい嬉しい」と胸を張った。また、決勝点に絡んだ佐藤も「大会が始まる前からオーバーエイジがいなくても勝てると思っていたので驚きはないけど、今まで積み重ねてきたチームメイトと勝てるのは分かっていた」と、仲間たちとの絆を強調した。
今大会はMF久保建英やMF鈴木唯人、GK鈴木彩艶といった欧州組を招集できず。2008年の北京大会以来、16年ぶりにオーバーエイジ枠も使わなかった。決して下馬評は高くなかったなかで、グループリーグ2連勝での準々決勝の切符を勝ち獲った。
日本代表OB栗原氏は、「メダルを獲りに行く目標はあると思いますけど、ベストメンバーを招集できずにグループリーグで1勝もできない可能性もあった。そのなかで見事な2連勝。結果だけ見ると、オーバーエイジを呼んで連係が機能しないリスクもあると考えれば、結果的にパリ五輪世代だけで挑んで正解だった」と見解を述べた。
「スーパーな選手を呼ぶと、その選手を生かそうとするからリズムも変わってしまう。U-23世代は海外でプレーしている選手も多く、オーバーエイジの選手と言えど、そう簡単ではない。どれだけ能力の高い選手を入れても、短期間では噛み合わないことはある。和を乱さないと言うか、メンタル的に引っ張る選手のほうが生きるけど、それだとオーバーエイジを呼ぶべきなのかどうか。そこまで差がなければ、今までやってきたメンバーで連係を大切にしたほうがいい。さらに勝ち上がっていった時に経験の有無は問題になる可能性もありますが、今の時点ではOKだと思います」
日本はすでに決勝トーナメント進出を決め、7月30日に第3戦イスラエル戦を迎えるが、グループ首位通過が懸かった試合でもあり、栗原氏は「第3戦でテストはいらない。とにかく結果重視でいい、マリには3月の親善試合で1-3と負けていたわけで、今回は手堅く1-0で勝利。今の大岩ジャパンには勝負強さもある」と、今の勢いを保つように説いていた。(FOOTBALL ZONE編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
A代表のGK問題に終止符!? 大岩J守護神の“パリ五輪経由→森保J行き”をOB推奨「遜色ない」【見解】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月28日 16時30分
-
「アフリカ選手に負けていなかった」 OB絶賛の大岩J主将…A代表で見たい“違い作る能力”【見解】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月28日 12時24分
-
男子サッカー オーバーエイジなしで決勝T進出は初 GK小久保「歴史塗り替えようと言っていた」
スポニチアネックス / 2024年7月28日 6時30分
-
サッカー男子五輪代表 開幕2連勝で2大会連続の決勝T進出!山本2戦連発で難敵マリを撃破
スポニチアネックス / 2024年7月28日 6時0分
-
「A代表のGK問題は深刻」 大岩J守護神、“パリ五輪経由→森保J行き”のシナリオを代表OBが期待【見解】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月26日 7時30分
ランキング
-
1【パリ五輪】スケボー男子の堀米雄斗が金メダル!「諦めかけたこともあった」滑り込み五輪内定から大一番で強さを発揮し、堂々2連覇
スポーツ報知 / 2024年7月30日 1時25分
-
273キロ級・橋本壮市 32歳初五輪で意地の銅メダル!“微妙判定”乗り越え…笑顔でスタンドに投げキッス
スポニチアネックス / 2024年7月30日 1時25分
-
3女子57キロ級・舟久保遥香が涙、涙の銅メダル!9分超激闘制し日本柔道通算100個目のメモリアルメダル
スポニチアネックス / 2024年7月30日 0時45分
-
4馬術が快挙 団体“史上初の銅メダル“ 競技としても92年ぶりのメダル獲得
日テレNEWS NNN / 2024年7月29日 20時39分
-
557キロ級・舟久保遥香 準々決勝で敗れる…あっ開始9秒の悪夢 仏選手に一本負け会場騒然 敗者復活戦へ
スポニチアネックス / 2024年7月29日 19時49分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください