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“決めて当たり前”のPK失敗は「持ってる」 試合後に大号泣も…日本代表OBが擁護する理由【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年7月29日 11時50分

■【専門家の目|栗原勇蔵】田中美南はブラジル戦でPK失敗「大舞台で蹴るのは大変」

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間7月28日、パリ五輪の女子サッカー・グループリーグ第2戦でブラジル代表を2-1で破った。前半にPKを外していたFW田中美南は、試合後に大号泣。PK、しかも4年に一度の大舞台、でのプレッシャーを元日本代表DF栗原勇蔵氏はおもんぱかっている。

   ◇   ◇   ◇

 日本は0-0で迎えた前半アディショナルタイムにPKを獲得するも、キッカーの田中がゴール右を狙ったシュートは、GKに読み切られてセーブされてしまった。

 後半11分にブラジルに先制を許すと、その後も訪れた決定的なチャンスを決め切れず。ただ、チームは後半43分、ペナルティーエリア内でMF谷川萌々子がドリブルで仕掛けると、相手選手の手がボールに触れてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でPKに。この日2本目のPKを主将のDF熊谷紗希がきっちりと決めた。

 さらに後半アディショナルタイム、日本はMF清家貴子のドリブルが相手に阻まれたこぼれ球をMF谷川萌々子が右足ダイレクトでロングシュート。これが前に出ていた相手GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。

 田中は2021年の東京五輪でもグループリーグのカナダ戦でPKを止められた経験を持つ。日本代表OBの栗原氏は「タイミング、コースを完全に読まれた感じ」と触れつつ、「ああいう大舞台で蹴るのは大変だし、PK戦ではなく、試合中のPKは難しい」と田中の置かれたシチュエーションを配慮した。

「僕は確実にPKの動きを見てから蹴るタイプで、PK戦はプロで5、6回蹴りましたけど、一度も外したことはないです。僕のようにキック精度がそこまでない選手は、GKを先に飛ばせて、逆に蹴るのが確率は高い。GKがギリギリまで動かない場合、どちらに蹴るか僕は決めていました。蹴るほうを迷うので。

 ただ、PKは決めて当たり前という認識は強いので、普段どんなにいいキックを見せる選手でもプレッシャーはあるし、平常心でいられないこともある。しかも五輪で1点の重圧もあるシチュエーション。相手GKが動かずに迷ってコースも甘くなった雰囲気がありました」

 試合後、ピッチでもミックスゾーン(取材エリア)でも涙を見せた田中に対し、栗原氏も「熊谷は完全にGKの動きを見て、逆に蹴り込んでいた。あれだとまず外さない。世界での経験はさすがだなと思いました。ただ、田中もPKを任されるのは信頼の証。攻撃を牽引している中心選手で、責任感も強い。PKを外しても勝ったので、『持ってる』と捉えて、次の試合にポジティブに向かってほしい」とメッセージを送っていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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