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FIFA提訴…加速するサッカー界の過密日程 マンCスターも苦言「保つのは難しい」

FOOTBALL ZONE / 2024年8月2日 10時20分

■ハーランドが発言「70試合もシャープな状態を保つのは難しい」

 イングランド1部プレミアリーグのマンチェスター・シティに所属するノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドが、過酷な試合日程が組まれる現在のサッカー界のカレンダーに対して「70試合もシャープな状態を保つのは難しい」と語った。国際プロサッカー選手会(FIFPRO)の公式サイトが同選手のコメントを伝えている。

 同サイトによれば、2023-24シーズンにプレミアリーグ王者のシティにはクラブと代表を合わせて70試合以上に出場した選手が複数存在。イングランド代表MFフィル・フォーデンはメンバー入りした77試合のうちの72試合、アルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスは78試合中の71試合に出場。過酷なスケジュールのなかでピッチに立ち続けた。国内リーグとカップ戦に加え、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)などの国際カップ戦に出場しているクラブの選手たちに掛かる負担は想像を絶するものとなっている。

 ハーランドのように欧州選手権(EURO)に出場しなかった選手はオフシーズンに休暇を取ることもできたが、EUROやコパ・アメリカに参加した選手は束の間の休息の後ですぐに新シーズンへ向けた準備を行うことになる。

 こうした状況を受け、FIFPROは「マンチェスター・シティのストライカー、アーリング・ハーランドは渋滞する試合カレンダーへの懸念に対して声を上げた最新の選手になった」としてノルウェー代表FWのコメントを伝えている。

「僕らはみんなEUROで選手たちがどれだけ疲労しているのかを目の当たりにした。試合のレベルや彼らの顔を見ていれば、どれだけ疲れているかわかる。そして今シーズンもそうなるだろう。開幕直後はともかく、休暇を取れない選手たちはそうなってもおかしくない。だが、これが今の僕らのやり方だ。すべての試合でシャープさを保つことはできないだろう。できる限りのことはするが、年間70試合の中でシャープさを保つのは難しい」

 これから始まる2004-25シーズンはいくつかの大会でフォーマット変更が行われる。CLは出場チーム数が現行の32から36へと拡大され、従来の8組でのグループステージではなく、36チームで1つのリーグ戦方式となり、1チーム8試合(ホーム&アウェー4試合ずつ)を戦う。また、クラブワールドカップ(W杯)は32チームが出場し、2025年6月から7月におよそ1か月をかけて戦う大型大会へ変わる。これらに出場する欧州のトップクラブは1年間を通して公式戦を行い続けなければならない。

 FIFPROの欧州支部とヨーロッパ・リーグ連合は共同となり先週、この過密日程を組む国際サッカー連盟を(FIFA)を提訴すると発表していた。

 かねてからサッカー界の多忙すぎるスケジュールに苦言を呈してシティを率いるペップ・グアルディオラ監督もMFケビン・デ・ブライネやDFジョン・ストーンズ、DFカイル・ウォーカーなどEURO参加組をプレシーズンにつれてくることができなかったことを認め、コミュニティー・シールドが12日後の8月10日、そしてそのおよそ1週間後の18日にプレミアリーグ開幕戦が控えている現状について「適切な準備は不可能。疲れ切った選手たちにそれを要求することはできない」とコメント。さらに「やりすぎだ。3週間か1か月の休息は必要だが、コンペティションはすぐそこにある。これに適応しなければならない」と語っていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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