伊東がアシスト＆中村も躍動…スタッド・ランスが日本ツアー初勝利 J1首位・町田を下す

■町田にも見せ場はあったが2-0でフランス強豪が強さを見せた

　日本ツアーを行っているフランス1部スタッド・ランスは7月31日、FC町田ゼルビアと親善試合を行った。スタッド・ランスに所属する日本代表MF伊東純也とMF中村敬斗はともに先発出場して後半23分までプレー。試合は2-0でスタッド・ランスが勝利し、今ツアーでの初勝利を挙げている。

　試合前に大雨が降ったことから30分遅れでキックオフとなった一戦。スタッド・ランスは4-4-2の布陣で伊東は右サイドハーフ、中村は左サイドハーフに入った。両チームとも、なかなかシュートに行けない時間が続いたが、前半17分に町田はMF仙頭啓矢のコーナーキック（CK）からMFナ・サンホがフリーでボレーシュートを放ったが、ボールを枠に飛ばせなかった。ランスも直後の同18分、右の伊東から逆サイドの中村にサイドチェンジが通り、中村が縦に仕掛けて左足でクロスを入れる。ボールはGK谷晃生にキャッチされたが、日本代表コンビのプレーに会場は沸いた。

　ランスは前半22分にも右サイドからチャンスを作る。伊東が縦パスを出し、攻撃参加したDFアブドゥール・コネがゴール前にクロスを入れたが、中央で合わせられずにボールは流れていった。

　前半30分には右サイドで伊東が魅せる。スペースに出てきたボールに反応すると、ファウルで食い止めようとするDF杉岡大暉を振り切って突進する。伊東がゴール前にクロスを入れたところDFがボールに触ったが、FWオマー・ディアキテが合わせてゴールに決めてランスが先制した。

　前半終了間際には、ロングパスを受けた中村が反転しながらラストパスを出す。これをディアキテがシュートしたが、GK谷がボールを弾く。こぼれ球をムネツィがシュートしたが、これも谷が止めてこぼれ球を足でクリアした。このまま前半はランスが1-0とリードして折り返した。

　ランスは後半、メンバーを変えずにスタートする。後半7分には、伊東の最終ラインの裏への走りで最終ラインが下がったスペースにディアキテが侵入してシュートを放つが、GK谷に阻まれて得点はできない。同10分には中村が直接FKでゴールを狙ったが、シュートは大きく枠を外れた。町田も10分にDF望月ヘンリー海輝が中村からボールを奪って、そのままシュートを放ったが、GKに弾かれてCKになった。

　後半23分の給水タイムに両チームとも大幅に選手を変更し、伊東と中村もベンチに下がった。メンバー交代後、町田がボールを保持して攻め込む時間帯もあったが、得点は動かない。逆に後半24分、スタッド・ランスは縦パスから抜け出したFWアミン・サラマが左足でゴールを決めて2点目を記録した。

　2点を追う町田も攻める場面はあったが最後まで得点は挙げられず。ランスが2-0で今ツアー初勝利を挙げた。（河合 拓 / Taku Kawai）