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離脱した仲間の思い…掲げた「背番号2」 “斬新スタイル”の理由は「見栄えがするので(笑)」

FOOTBALL ZONE / 2024年8月1日 11時50分

■田中美南は離脱した清水梨紗のユニフォームを持って喜び

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、現地時間7月31日に行われたパリ五輪の女子サッカー・グループリーグ第3戦ナイジェリア戦で3-1と勝利し、準々決勝に駒を進めた。3試合連続スタメンとなったFW田中美南は、今大会初ゴールでチームに貢献。試合後には、右膝負傷で無念の離脱となったDF清水梨紗のユニフォームを持って喜んだが、“ハンガー付き”のスタイルに注目が集まった。

 引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる日本は、第2戦ブラジル戦(2-1)からスタメン4人を変更。DF北川ひかる、DF石川璃音、MF林穂之香、FW植木理子が今大会初先発を飾ったなか前半22分、MF長谷川唯のスルーパスに反応した植木がペナルティーエリア内左へ突破したところから中央へのラストパスをFW浜野まいかが押し込んで先手を奪った。

 さらに日本は前半32分、右サイドからDF守屋都弥が上げたクロスに植木がヘディングで合わせるとボールはクロスバーを直撃。跳ね返りに田中が詰めて押し込み、待望の今大会初ゴール。日本がリードを2点に広げた。

 前半42分にナイジェリアに1点を返されたなか、日本は前半アディショナルタイムにゴール正面やや右寄りの位置で得たFKを北川が左足で直接狙うと、ニアサイドのギリギリに吸い込まれる鮮やかな軌道での追加点。3-1としてハーフタイムを迎え、後半は手堅くリードを守り切り、グループ2位通過で準々決勝へと駒を進めた。

 決勝点を挙げる形となった田中は、試合後に背番号2のユニフォームを手に、チームメイトたちと勝利の喜びを分かち合い、記念撮影にも応じた。背番号2は、グループリーグ初戦のスペイン戦で右膝を痛めて交代し、チームを離脱して所属クラブへ戻ることが発表された清水のもの。日本サッカー協会(JFA)の公式YouTubeチャンネル「JFATV」の人気コンテンツ「Team Cam」では、清水が選手全員の前で激励する様子や、チームから離れる際に1人1人と抱擁して言葉を交わす姿が収められ、SNS上でも反響を呼んでいた。


清水梨紗のユニフォームを持つ田中美南(左)【写真:Getty Images】

 田中は「もちろんゴールが一番で、ずっと狙っていました」と語りつつ、清水のユニフォームを持って派手に喜んだことに関しては「嬉しかったです。梨沙も一緒に戦ってきて、一緒に突破できた、そういう気持ちです」とコメント。さらに、「ハンガーごと持ってくるっていうのが、ちょっと斬新」と報道陣から声をかけられると、「こっちのほうが見栄えがするので」と笑いを誘っていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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