日本“幻のゴール”「VARへ7泊朝食付きのベッドを送りたい」 スペイン紙が判定に感謝

■細谷のネットを揺らすもVARでオフサイドが判明

　パリ五輪の男子サッカーのU-23日本代表は現地時間8月2日、準々決勝でスペインと対戦し、0-3で敗れた。FW細谷真大の同点弾がVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）で取り消しとなる場面もあり、スペインメディアは際どいオフサイドを見逃さなかったVARを称えていた。

　日本は前半11分にMFフェルミン・ロペスに強烈なミドルシュートを決められ先制を許した。同40分にはMF藤田譲瑠チマから楔のパス受けた細谷がDFを背負いながら上手くキープし、反転しながら右足のシュートでゴールネットを揺らした。貴重な同点弾が決まったかに思われたが、VARの映像チェックで細谷がわずかにオフサイドポジションにいたとされゴールは取り消しとなった。

　スペイン紙「マルカ」は「細谷はエリア内でパスを受けて、（パウ・）クバルシを相手にハーフターンからシュートを決めたが、これはフットボールのNASA（VAR）によって、日本人選手の足がオフサイドであることが見抜かれた。VARには（スペインのリゾート地）イビサでの7泊朝食付きのベッドを送りたい」と際どいオフサイドの判定を見逃さなかったVARへの賛辞を送っていた。

　後半にはロペスのこの試合2点目とFWアベル・ルイスの追加点が生まれ、スペインが3ゴールを奪って完勝。準決勝で激突した前回の東京五輪に続いて、日本はスペインの壁を超えられず、無念の敗退となった。（FOOTBALL ZONE編集部）