勝ったスペインメディアも疑問視 VARによるオフサイド判定に「信じるほかない」
FOOTBALL ZONE / 2024年8月3日 7時55分
■「2度ボールの当たったゴールマウス、そして点差を分けることになったVARのおかげ」
パリ五輪の男子サッカー競技は現地時間8月2日に準々決勝を行い、大岩剛監督の率いるU-23日本代表はスペイン代表と対戦し、0-3で敗れた。無得点に終わった日本だが、前半40分にはFW細谷真大のゴールがVARによって取り消される場面も。このゴール取り消しについて、対戦国スペインのメディア「アス」は「人の目では判定できない」と伝えている。
細谷が決めたシュートは、相手DFを背負った状態でボールを受けてから反転して放たれていた。正当なゴールだと思われたが、ここにVARが介入した。パスが出た瞬間、細谷の足がわずかにオフサイドの位置にあったことが示され、判定が覆ってノーゴールとなった。
「アス」は「40分、セミオートマチックのオフサイド判定がスペインを救った。細谷はDFクバルシの強度不足を利用して、エリア内でハーフターンしてGKアルナウを破った。日本人のつま先はボールを受ける時、数ミリ、DFの靴よりも出ていたが。人の目では判断できないものだった。もしストライカーが先の短い違うブランドの靴を履いていたら、あるいは数分後の決定機で細谷の狙いがもう少し正確で、ゴールエリアから放ったヘディングシュートがポストを叩いていなければ、ハーフタイムの時点で1-1だっただろう」と伝えた。
またスペインメディア「Football Espana」も「スペインがリードを保ってハーフタイムに入れたのは、2度ボールの当たったゴールマウス、そして点差を分けることになったVARのおかげだ」と、覆った判定に救われたと伝えている。テクノロジーの導入によって正確なジャッジは確実に増えることとなっているが、カタールW杯のスペイン戦で「三笘の1ミリ」に歓喜した日本は今回、「細谷の1ミリ」で悔しい思いをすることとなった。(FOOTBALL ZONE編集部)
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