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“数ミリ”オフサイドは「仕方ない」 日本代表OBが分析した主審の判定【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年8月3日 6時1分

■【専門家の目|安田理大】日本は強豪スペインに0-3で敗れて8強敗退

 パリ五輪の男子サッカー競技は現地時間8月2日に準々決勝が行われ、大岩剛監督率いるU-23日本代表は仏リヨンでスペインと対戦。0-3で敗れ、ベスト8での敗退が決定した。元日本代表DF安田理大氏は勝負の“分かれ目”となったFW細谷真大の“幻ゴール”判定シーンについて「現代サッカーでは仕方がない」と分析した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

 スペインの強さを見せつけられた。日本は立ち上がりから優勝候補と互角に戦うも前半11分、MFフェルミン・ロペスにゴール正面で前を向かれ、そのまま強烈な左足ミドルを許した。

 そして前半40分、左サイドでDF大畑歩夢がボールを持つとMF藤田譲瑠チマを経由したボールがペナルティーエリア内の細谷へ。相手を背負って受けた細谷は力強く反転して右足ミドルを蹴り込んだ。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の映像チェックで細谷の右足がわずかにオフサイドポジションだったとされゴールは取り消しとなった。

 後半からさらにギアを上げたい日本だったが、敵陣に迫る回数を増やしながらも後半28分にコーナーキック(CK)からの流れでロペスに決められて失点。残り5分を切ったところでセットプレーのこぼれ球をFWアベル・ルイスに蹴り込まれダメを押された。

 安田氏は得点取り消しとなった細谷の“幻ゴール”の判定について、「現代サッカーはVARがあるから仕方がないと思う。ただあのゴールが決まっていれば日本が活気づいて後半盛り返す可能性はあった」と、たった数ミリ、数センチの世界だが、映像で確認できてしまうだけに受け入れるしかないと説明した。

 主審を務めたモーリタニア出身のダハン・ベイダ審判は今年2月に行われたアフリカネーションズカップ決勝で笛を吹くなど、国際試合での評価も高い。安田氏は「今日(の判定)に関してはスペインのファウルのもらい方がうまいなと思いましたね。決定的なミスがあったらVARもあるし、全体的にそこまで悪いというわけではなかったかな、と。ただスペインが強かった」と冷静に分析した。

 細谷のゴールで同点に追い付いていれば……。そんな“タラれば”はあるものの「今日はいつもよりディフェンスラインもちぐはぐしていた印象があった。中盤にスペースが空いて、スペインにそのスペースをうまく使われてポゼッションされた。相手は距離感もめっちゃ良かった」と、及ばなかった世界との差について指摘した。

[PROFILE]
安田理大(やすだ・みちひろ)/1987年生まれ、兵庫県神戸市出身。ガンバ大阪のアカデミー出身で2006年にトップチーム昇格。プロ1年目からデビューを飾り、2年目の2007年ではナビスコカップの「ニューヒーロー賞」を受賞。大会MVPも獲得した。2008年には北京五輪メンバーに選出。2011年からオランダ1部フィテッセでプレー。その後はジュビロ磐田、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスと国内を渡り歩き、韓国を経て、アルビレックス新潟、ジェフユナイテッド千葉、松本山雅FCとさまざまなクラブを経験。日本代表としては7試合に出場し1ゴールをマークした。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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