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埋まらなかった世界との“差” 日本代表OBが提言する新制度「アジアを巻き込んで」【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年8月3日 11時10分

■【専門家の目|安田理大】日本は強豪スペインに0-3で敗れて8強敗退

 パリ五輪の男子サッカー競技は現地時間8月2日に準々決勝が行われ、大岩剛監督率いるU-23日本代表は仏リヨンでスペインと対戦。0-3で敗れ、ベスト8での敗退が決定した。元日本代表DF安田理大氏は56年ぶりのメダル獲得を逃したなかで、世界との“差”を埋めるために日本サッカーが取り組むべきことを指摘した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

 スペインに強さを見せつけられた。日本は立ち上がりから優勝候補と互角に戦うも前半11分、MFフェルミン・ロペスにゴール正面で前を向かれ、そのまま強烈な左足ミドルを許した。

 追い付きたい日本は前半40分、左サイドでDF大畑歩夢がボールを持つとMF藤田譲瑠チマを経由したボールがペナルティーエリア内の細谷へ。相手を背負って受けた細谷は力強く反転して右足ミドルを蹴り込んだ。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の映像チェックで細谷の右足がわずかにオフサイドポジションだったとされゴールは取り消しとなった。

 後半からさらにギアを上げたかったが、敵陣に迫る回数を増やしながらも後半28分にコーナーキック(CK)からの流れでロペスに決められて失点。残り5分を切ったところでセットプレーのこぼれ球をFWアベル・ルイスに蹴り込まれダメを押された。

 56年ぶりのメダルに手が届かなかった。東京五輪では準決勝で敗れたスペイン。また強豪が日本の前に立ちはだかった。安田氏は「すべてにおいてサッカーは欧州中心で回っている。そこに近づくためにはやっぱりJリーグで活躍して、できるだけ早いうちから海外に行かなければならない。だって、欧州ではアンダー世代からチャンピオンズリーグとかやっている。世界のいろんな国と戦う環境にあるし、先輩が欧州の一流クラブで活躍している。サポーターの目も厳しい」と、まだある“差”を指摘した。その“差”を埋めるためにはどうしたら良いのか。

「日本サッカーもものすごいスピードで成長していると思うけど、欧州も成長止まっているわけじゃない。だからそこに追い付くためには相当な努力をファン・サポーター含め日本全体でやっていかなければならない。日本もU-19のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)とか、アジアを巻き込んでやっていけばいいと思う」

 Jリーグも2026-27シーズンからはシーズン移行が決定している。4年後にはどのような未来が待っているのか。課題はまだまだ山積みだ。

[PROFILE]
安田理大(やすだ・みちひろ)/1987年生まれ、兵庫県神戸市出身。ガンバ大阪のアカデミー出身で2006年にトップチーム昇格。プロ1年目からデビューを飾り、2年目の2007年ではナビスコカップの「ニューヒーロー賞」を受賞。大会MVPも獲得した。2008年には北京五輪メンバーに選出。2011年からオランダ1部フィテッセでプレー。その後はジュビロ磐田、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスと国内を渡り歩き、韓国を経て、アルビレックス新潟、ジェフユナイテッド千葉、松本山雅FCとさまざまなクラブを経験。日本代表としては7試合に出場し1ゴールをマークした。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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