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なでしこジャパンの人気を懸念 日本代表OBが米国戦の“堅い戦い”の影響を指摘【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年8月5日 7時50分

■【専門家の目|栗原勇蔵】フィジカルの差は詰まった反面、戦術的なブラッシュアップは必須

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、現地時間8月3日に行われたパリ五輪の女子サッカー準々決勝アメリカ戦で、延長戦の末に0-1で敗れた。2大会連続でベスト8敗退となったなか、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「こういう形で負けてしまうと人気の上積みはどうなのか」と危惧している。

   ◇   ◇   ◇   

 5-2-3のブロックを組んで試合に入った日本は、前半でボール支配率22%とアメリカに主導権を握られたがなんとか無失点で切り抜ける。

 ハーフタイムの交代でMF清家貴子に代えてFW浜野まいかを投入。池田太監督はさらに後半25分、前線でプレスの運動量も多かったFW田中美南に代えてFW植木理子を送り込み、ラスト10分ではFW藤野あおばに代えて昨年の女子ワールドカップ(W杯)で得点王になったMF宮澤ひなたを投入した。

 お互いに集中を切らさず、簡単にゴール前まで入り込めない熱戦は0-0のまま90分間を終了。延長前半6分に最終ラインでボールを失う大きなピンチを迎えた日本だが、GK山下杏也加が距離を詰めて防ぎ事なきを得た。

 しかし延長前半アディショナルタイム2分、サイドチェンジからFWトリニティ・ロッドマンに切り返しからの左足シュートを決められてしまう。その後、MF林穂之香とFW千葉玲海菜を送り込んで交代枠を使い切り、最後は逃げ切りを狙うアメリカに対してボールを持って攻める時間も作れたが、激闘の末に2大会連続でのベスト8敗退となった。

 日本は2011年のドイツ女子ワールドカップ(W杯)で優勝を果たしたあと、12年のロンドン五輪と15年のカナダW杯で準優勝はあったが、それ以外はベスト8、ベスト16にとどまり、2016年のリオ五輪では予選敗退の憂き目に遭っている。

 日本代表OB栗原氏は「勝ってくれたほうが絶対人気は出る。いいサッカーをすればなおさら。アメリカ戦は一発勝負なので堅く行った印象は拭えない。こういう形で負けてしまうと人気の上積みはどうなのか」と懸念を口にした。

「個人の能力は間違いなくついてきている。(アメリカと)スピードの差は多少ありましたけど、圧倒的なフィジカルの差は感じなかった。高さで負けることもなくなりつつある。戦術的についていければもっと強くなる」

 池田監督の下、4試合を戦ったパリ五輪について、栗原氏は「いろんなメンバーを使って、層は間違いなく厚くなった。藤野あおば、植木理子はいい味を出していたので今後が楽しみな選手です。なでしこは(2011年に女子W杯で)世界一を経験しているので、今後どこを目指していくのかが大事になる」と、これからのチーム作りに注目していた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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