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4年後ロス五輪世代「J逸材10代タレント」ベスト11 “三笘彷彿”17歳ドリブラーら厳選【コラム】

FOOTBALL ZONE / 2024年8月7日 6時40分

■2005年生まれ以降のベストイレブンを選出

 オーバーエイジを除けば23歳以下の選手で編成されるオリンピックチームは、今回のパリ五輪では2001年生まれ以降の選手たちが選考の対象となった。この規定に変更がなければ、4年後のロス五輪では2005年生まれ以降の選手がその対象となる。

 2005年生まれは今季の高卒1年目の選手にあたる(早生まれは2年目)。高卒ルーキーに加え、高校3年生の2006年生まれ、さらには高校2年生の2007年生まれにも、すでにJリーグデビューを果たしている逸材が存在する。

 スペインの欧州制覇に貢献したラミン・ヤマルが2007年生まれであることを思えば、決して驚くことではないかもしれないが、特大のポテンシャルを秘めたティーンエイジャーたちがプロの舞台で躍動する姿は、日本の未来にとって喜ばしいことである。ここでは今季のJリーグでの活躍やインパクトを踏まえ、2005年生まれ以降のベストイレブンを選出した。

 経験が求められるGKは若手の出場機会が限られる。実際に2005年生まれ以降で、今季のリーグ戦のピッチに立っている選手は1人もいない。唯一、公式戦に起用されたのが、名古屋グランパスのピサノアレックス幸冬堀尾だ。ルヴァンカップの大宮アルディージャ戦に出場し、2-0の勝利に貢献した。

 カナダ人の父を持つGKは身長195センチの高さに加え、足元の技術も持ち味とする。今季限りでランゲラックの退団が決定した名古屋において、未来の守護神候補として期待が懸かる。

 GKと同様に最終ラインも若手にチャンスが回ってくる機会は少ない。したがってベストイレブンを選出するには選択肢が少ない状況だ。そのなかで19試合も出場しているのが、大宮アルディージャの市原吏音だ。2種登録だった昨季(J2)は17試合に出場し、今季の舞台はJ3とはいえセンターバックのポジションを確保した。対人プレーの強さに加え、ここまで3ゴールと得点力も備え、J2復帰を目指すチームを後方から力強く支えている。

 京都サンガF.C.の喜多壱也は、左利きの長身センターバック。今季はルヴァンカップ1試合の出場に留まっているが、リーグ戦でもベンチ入りの機会を増やしており、J1デビューも近いだろう。

 左サイドバック(SB)に選んだのはサガン鳥栖の北島郁哉だ。攻撃センスに優れるレフティーは、2度の大怪我を乗り越え、リーグ第17節のFC東京戦でリーグデビューを果たした。U-12から鳥栖のアカデミーで育成された生え抜きが、ここから飛躍を遂げる可能性は十分だ。

 右SBにはFC今治の梅木怜を選出。今季、帝京高から加入すると、第7節のFC大阪戦でデビューを果たし、SB、もしくはウイングバックとして起用されている。スピード溢れる攻撃参加が売りの18歳が、悲願のJ2昇格を目指すチームに勢いをもたらしている。

■元広島・中島浩司氏の息子、熊本に現れた末恐ろしい高校2年生も必見

 中盤でインパクトを放っているのは、サンフレッチェ広島の中島洋太朗だ。同じ広島でプレーした中島浩司氏を父に持つサラブレッドは、現在高校3年生ながらプロ契約を締結。リーグ第5節のガンバ大阪戦でデビューを果たすと、第23節のアビスパ福岡戦ではスタメン起用されている。卓越した技術とアイデア溢れるパスワークはすでにプロの舞台でも証明済み。ミヒャエル・スキッベ監督からの評価も高く、ここから経験を積み上げていけば、日本を代表する司令塔に成長する可能性もあるだろう。

 大分トリニータの保田堅心も世代を代表するMFだ。早生まれのためプロ2年目のボランチは昨季、ルーキーイヤーから29試合に出場し、2ゴールを記録。今季はボランチに加え、右SBもこなすなど、汎用性の高さを示している。上手さに加え、ハードワークも併せ持ち、攻守両面で存在感を放っている。

 攻撃的なタレントでは、北海道コンサドーレ札幌の原康介や湘南ベルマーレの石井久継などチャンスを得ている選手が少なくないなか、J1で最も出番が多いのが、京都の平賀大空だ。プロ2年目のアタッカーは、力強い仕掛けと積極性が売り。今季は主にジョーカー役として起用され、リーグ第11節のFC東京戦では途中出場から初ゴールをマークした。ウイングとしてスタメン起用も3試合を数えており、今後はさらに出番が増えていきそうだ。

 西原源樹(清水エスパルス)のインパクトも絶大だ。高校3年生の17歳のドリブラーは2種登録選手として開幕戦でデビューを果たし、第11節のベガルタ仙台戦ではクラブ史上最年少ゴールを記録。第15節の鹿児島ユナイテッドFC戦でもゴールを記録し、6月にはプロ契約を勝ち取った。

 長身で痩身の見た目に加え、相手を置き去りにする初速の速いドリブルは三笘薫(ブライトン)を彷彿とさせる。先日行われたスタッド・ランスとの親善試合でも敵を翻弄するドリブルで観衆の度肝を抜いた。クラブの先輩である乾貴士が「エスパルスの宝」と称するほどのポテンシャルを備える逸材は、J2とはいえ個人的に今季のJリーグで最も衝撃を受けた若手プレーヤーだ。

 FWの1人は横浜F・マリノスの塩貝健人を選んだ。現在、慶応大の2年生は2027年シーズンに同クラブへの加入を内定させている。今季は特別指定選手として横浜FMでプレー。第8節の湘南戦ではスタメン起用され、初ゴールをマークした。U-19日本代表ではイタリア相手にハットトリックを達成するなど高い決定力を誇る本格派のストライカーは間違いなく、次代のエース候補だ。

 そしてもう1人はロアッソ熊本の神代慶人で決まりだろう。2007年生まれの高校2年生は今季よりプロ契約を締結し、J2第5節のベガルタ仙台戦でプロデビュー。第7節のジェフユナイテッド千葉戦で初ゴールを記録すると、そこから3試合連続ゴールをマークした。

 高さとしなやかさを併せ持ち、PKキッカーを務めるメンタルの強さも備わる。ここまで5得点はチームトップの数字であり、早くもエース級の活躍を見せている。1つ年上の道脇豊が海外移籍を実現したなか、この末恐ろしい16歳も近い将来、海を渡ることになるかもしれない。(原山裕平 / Yuhei Harayama)

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