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350億円“爆買い”のプレミア名門 交渉破綻→急展開に記者困惑「とんでもない状況」

FOOTBALL ZONE / 2024年8月12日 21時10分

■20歳オモロディオン獲得が破綻に

 イングランド1部チェルシーは今夏の移籍市場ですでに1億8500万ポンド(約348億円)を投じた大型補強を進めている。そうしたなかで獲得が確実視されていたスペイン1部アトレティコ・マドリードのパリ五輪スペイン代表FWサム・オモロディオンの取引が破談となり、その直後にポルトガル代表FWジョアン・フェリックスの復帰が急浮上するなど急展開を迎えている。これには海外のジャーナリストも「とんでもない状況」と困惑した様子となっている。

 多くのビッグクラブが比較的静かな夏を過ごしているなかで、チェルシーは今夏も大型補強を展開。現地時間8月11日にはポルトガル代表FWペドロ・ネトを総額5400万ポンド(約102億円)で獲得した。英公共放送「BBC」は、これでチェルシーはこの夏の補強が10人目、その補強総額は1億8500万ポンド(約348億円)に上ると伝えている。

 その一方で3450万ポンド(約65億円)をかけアトレティコからの獲得が濃厚といわれていた20歳オモロディオンは正式契約目前で破談に。この交渉決裂は、チェルシーからアトレティコへの移籍ですでに合意済みとなっていたイングランド代表MFコナー・ギャラガーの取引にも影響を及ぼすことになるという。アトレティコも新戦力獲得のために選手の売却が必要になっているからだ。

 するとチェルシーはオモロディオンの代わりに2023年に半年間期限付き移籍で加入していたフェリックスの獲得に乗り出すという流れに。「BBC」はアトレティコがフェリックスを4300万ポンド(約81億円)と評価していると伝えた。イタリア人ジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、フェリックスはすでにチェルシー復帰に前向きで、すでに代理人のジョルジュ・メンデス氏に移籍の意志を伝えているという。また、交渉は進行中であり、フェリックスの売却は「コナー・ギャラガーの取引にとっても必要不可欠」だとされている。

 そして、スペイン人ジャーナリストのマルコス・ベニート氏はスペインテレビ「エル・チリンギート」で「チェルシーはオモロディオンの保有権50%を買い取ろうとしたが、選手はそのオプションを拒否し、オファーは破談となった。アトレティコはジョアン・フェリックスを取引に加えたいが、チェルシーのエンツォ・マレスカ監督はストライカーの獲得に最優先に見ている」とチェルシーとアトレティコのそれぞれの思惑についてレポート。その上で「これがオモロディオン、チェルシー、そしてアトレティコの現状。とんでもない状況だ」と投稿。ため息をつく表情の絵文字をつけているあたり、現地記者もこの急展開に困惑している様子だ。

 チェルシーはナポリのナイジェリア代表FWビクター・オシムヘンへの関心も取り沙汰されるなど選手獲得の噂はまだまだ尽きない。去就が宙に浮いてしまったギャラガーの動向も含め、どのように事態を収束させるのか注目だ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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