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救急車で搬送…悶絶の元日本代表に「謝りました」 国立のロッカー室で両者対面「故意ではない」

FOOTBALL ZONE / 2024年8月25日 7時30分

■横浜FM喜田拓也、接触プレーで救急車搬送されたC大阪香川真司への謝罪明かす

 横浜F・マリノスは8月24日、J1リーグ第28節でセレッソ大阪と対戦し、4-0で勝利した。主将のMF喜田拓也はチームの勝利を決定づける3得点目をアシストした一方、3か月ぶりの復帰戦となった元日本代表MF香川真司と接触し、負傷交代した香川が試合後に救急車で搬送されるアクシデントもあったなか、喜田は「自分の言葉でしっかりと面と向かって謝罪しました」と、香川とのやりとりに言及している。

 直近のリーグ戦5試合で4勝と復調の兆しを示す横浜FMは、国立競技場で行われたホームゲームでも勢いを見せつける。0-0で迎えた後半4分にFWアンデルソン・ロペスがPKを決めたのを皮切りに、同28分にMF加藤蓮が追加点を記録。同38分にはCK(コーナーキック)からの流れで喜田がペナルティーエリア手前から右足を振り抜くと、ゴール前でロペスが軌道を変え、GKと守備陣の意表を突いてゴールネットを揺らした。同アディショナルタイムにもカウンターからMF天野純がトドメの一撃を突き刺し、4-0の快勝を収めた。

 前日に30歳の誕生日を迎えた喜田は無失点の働きに加え、アシストも記録して勝利に貢献した一方、後半22分に途中出場した香川と同42分に球際の競り合いで接触。香川は転倒の際、左腕が反れる形でピッチに着地してしまい、肘を押さえながら悶絶。主審はすぐさま担架を呼び、選手たちもベンチに向かって「×マーク」のジェスチャーを示した。C大阪は交代カードを使い切っていたが、香川はそのままロッカールームへと直行した。
 
 試合直後に国立競技場に救急車が到着すると、まだ着替えていない状態で上半身を固定された香川が搬送された。その後、囲み取材の対応を受けた喜田に香川とのやりとりについて尋ねると、「すぐにロッカールームのほうに行かせていただいて、香川選手に直接謝りました」と答え、「全く故意ではないし、全力でプレーした結果ですけど、自分の接触でああいう形になってしまったので、自分の言葉でしっかりと面と向かって謝罪しました」と明かしている。

「香川選手は、全然気にする必要はないよ、と言ってくれて、相手チームの監督ともお話させてもらって、(前半42分で負傷交代した)マリノスの渡辺選手のことも気にかけてくれましたし、お互いが真剣に戦った結果なので、悪意も全然感じていないし、スポーツをやっていれば起こること、と話してくれたが、僕としては結果として自分の接触によるものだったので、そういった謝罪はさせてもらいました」

 接触による負傷は仕方のないアクシデントではあるものの、負傷交代した香川に対し、喜田は誠心誠意の対応を示していた。(城福達也 / Tatsuya Jofuku)

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