日本代表MFが「天才的な活躍」も「全く笑顔浮かべず」 現地注目「カメラに向かって」

■久保のゴールでソシエダが1-0の勝利

　スペイン1部レアル・ソシエダは現地時間8月24日、ラ・リーガ第2節でエスパニョールと対戦し、1-0で勝利した。途中出場した日本代表MF久保建英がスーパーゴールを叩き込み、決勝弾をマーク。現地メディアは「タケ・クボの天才的な活躍で、ほとんど何も生み出せていなかったソシエダが勝負を物にした」と取り上げつつ、「爆発的な高揚感に包まれたはずの日本人選手は、全く笑顔を浮かべず」と、ゴールの際の久保の様子に注目している。

　開幕節のラージョ戦（1-2）を落とし、黒星スタートを余儀なくされたソシエダは、攻撃の中心選手である久保をベンチスタートに。しかし、エスパニョールの牙城を崩せず、0-0で迎えた後半22分に久保が投入される。すると同35分、右サイドでボールを持った際、相手DF2人が応戦するも、瞬発力ある突破で置き去りにし、ペナルティーエリア右から侵入すると、左足を振り抜き、豪快な一撃をゴール左上に叩き込んだ。

　これが決勝点となり、チームの今季初勝利に導く立役者となったが、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「爆発的な高揚感に包まれたはずの日本人選手は、全く笑顔を浮かべず」と取り上げ、ゴールの際に無表情を貫いていたことに注目。「ベンチへと走り出し、別のテレビカメラに向かって、振り返って自分の名前をアピールしていた」と、途中出場への不満をゴールパフォーマンスで示していたと見解を述べている。

　それでも同メディアの別記事では「久保の才能がエスパニョールを破壊した」と見出しを打ち、「タケ・クボの天才的な活躍で、ほとんど何も生み出せていなかったソシエダが勝負を物にした」と説明。久保の存在あってこそのソシエダ勝利を強調していた。（FOOTBALL ZONE編集部）