日本代表GKが「即座に好印象」 セリエAトップ2の好成績をマークで海外注目

■鈴木彩艶はACミラン戦でフル出場

　イタリア1部セリエAのパルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶は、現地時間8月24日に行われたリーグ第2節、名門ACミラン戦にフル出場。素晴らしいセービングも見せて2-1の勝利に貢献した。鈴木はGKとしてのスタッツもリーグトップクラスだという。

　鈴木は昨夏にJ1浦和レッズからベルギー1部シント＝トロイデンへ移籍し、今季へ向けパルマへ完全移籍。移籍金は750万ユーロ（約12億円）に加え、ボーナスで250万ユーロ（4億円）が支払われる総額1000万ユーロ（約16億円）になると見られ、8月17日の開幕戦フィオレンティーナ戦（1-1）でデビューすると、ミスはあったもののファインセーブも見せていた。

　第2節は名門ミランとの対戦。試合開始直後にパルマが先制するといい形でゲームを進めたが、前半30分前後にはかなり自陣に押し込まれる状態に。それでも鈴木はペナルティーエリア内の至近距離のシュートをセーブする場面や、バネのあるジャンプで頭上を襲ったシュートに対応するなど奮闘。後半21分には完全に守備陣が崩されて失点したものの、後半32分に挙げた決勝ゴールを守り切った。

　ベルギーメディア「Voetbal Belgie」は「パルマで即座に好印象を残す」と見出しを打ち、「移籍金は750万ユーロとされ、ボーナスの関係で数百万ユーロ増える可能性もあるが、こうして見ると最終的には上手くいきそうだ」と評価している。

　また、データ分析会社「オプタ」の数値を元にデータを展開する「SofaScore」によれば、鈴木は1試合の平均セーブ数5.0本で、これは元イタリア代表GKピエルルイジ・ゴッリーニ（ジェノア）とイタリア人GKピエトロ・テラッチアーノ（フィオレンティーナ）と並んでリーグトップタイ。ゴール阻止数でもナイジェリア代表GKマドゥカ・オコエ（ウディネーゼ）の2.4に次ぐリーグ2位（1.1）を記録している。（FOOTBALL ZONE編集部）