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ヘグモ監督の「更迭」に選手も驚き 浦和に迫られた選択…指揮官交代は「タイミングとしてベスト」

FOOTBALL ZONE / 2024年8月28日 16時45分

■堀之内聖SDが取材で明かす

 浦和レッズは8月28日に堀之内聖スポーツ・ダイレクター(SD)が取材対応し、ペア・マティアス・ヘグモ監督の契約解除とマチェイ・スコルジャ監督の就任についての経緯を説明した。ヘグモ監督については「更迭」と表現し、「サッカーにおいて攻守のバランスは表裏一体だが、安定して発揮できなかった」と話した。

 冒頭に堀之内SDは契約解除と発表されていたヘグモ監督の退任について「更迭」と表現し、クラブ主導での判断だったことを明らかにした。監督評価の基準を「成績、スタイルの浸透、マネジメントの3つの視点」としたうえで、「浦和レッズの選手理念である『サッカーを極め、勝利を追求する』ということに立ち返り、今季の目標だったリーグ優勝や来年のクラブ・ワールドカップ(W杯)に向け、さらにギアを上げるにはどうすればいいか」と理由を話した。

 決断の時期については「ごく最近のこと」として、池田伸康コーチが暫定監督を務めるチーム、選手たちの反応については「昨日(27日)の朝のミーティングで私から伝えた。(選手の反応は)驚きが第一印象で、固さはあったもののみんなで盛り上げていつものように練習ができた」としている。

 ヘグモ監督は今季、4-3-3システムの導入を宣言して、よりプレーエリアを前に出した攻撃的なサッカーを志向すると宣言してシーズンが始まった。しかし、昨季にJ1最少失点だったチームはモデルチェンジの印象も強く、開幕から失点の多さにより全体の安定感を欠いた。

 この点についてヘグモ監督は「私も基本的にどのチームに行ってもまずは守備から始める。そこで堅固なプラットフォームを作る。ただ、レッズに来たとき、クラブとして最もやりたかったことが攻撃の発展だったので、スタートから攻撃により時間を割くようにした。その順番が正しいか、間違っているかは議論できると思う」と今月に入ってからコメントしていた。

 堀之内SDはこの件について「昨年の強固な守備のベースがあることはヘグモ監督も知ってくれていた。今シーズンに関しては得点力を重点的に改善してほしいというオーダーは出していた。そこに関してはクラブと合意があったうえで進めていた」とコメント。しかし、システム変更もあり思うようにベースが移行されなかった部分について「得点は数字上も積み上げができたが、守備の部分に少し難しいところが出た。サッカーにおいて攻守のバランスは表裏一体だが、安定して発揮できなかった」と話した。

 監督交代に至った直前になる8月18日の鹿島アントラーズ戦、25日に前半のみで雨天中止となった川崎フロンターレ戦は、いずれも試合内容が悪くないものだった。堀之内SDも「チームとしてステップアップした実感を持っていたが、さらに成長速度を上げるためという視点で決断した」として、「このタイミングにした経緯は、それが新たに(新監督を)迎え入れるタイミングとしてベストだと私が判断した」と、先を見据える要素に重きを置いたことを示唆した。

 ヘグモ監督はノルウェーで男女の代表監督を歴任するなどの実績を持つが、スカンジナビア地域以外で指揮を取るのは浦和が初だった。堀之内SDは「日々コミュニケーションを取り、監督としても人間としても素晴らしいかた」と話したが、このタイミングで決断を下した。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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