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首位陥落の町田、黒田監督が“幻のPK”判定に苦言「うしろから服を引っ張られて倒されている」

FOOTBALL ZONE / 2024年9月1日 6時50分

■町田はシュート17本で2点止まり…広島に首位の座を譲る

 FC町田ゼルビアは、8月31日に行われたJ1リーグ第29節浦和レッズ戦で2-2と引き分け、サンフレッチェ広島と勝ち点で並んだものの、得失点差により、5月の第14節以来となる首位陥落となった。シュート17本を放ちながら2点にとどまり、黒田剛監督は試合後、「無人のゴールでも入らない。どフリーでも入らない」と多くのチャンスを逃したことを悔やんだ。

 ホームの町田はFW藤尾翔太やFWオ・セフンが敵陣ゴール前でチャンスを迎えたが、これをモノにすることができず。逆に、浦和は前半37分、MF大久保智明のフリーキックをファーサイドでMF関根貴大がダイレクトボレーで合わせ、先制に成功した。

 日本代表に初選出された右サイドバック(SB)のDF望月ヘンリー海輝を前半だけで代え、DF鈴木準弥を投入した町田は、後半にすぐさまチャンスを迎える。同4分、FWナ・サンホが左サイドで仕掛けてクロスを上げると、中央に飛び込んだオ・セフンがダイビングヘッドを決め、1-1の同点に追い付いた。

 左サイドのナ・サンホの突破やMF荒木駿太のボール奪取から町田の猛攻が続いたなか、浦和が後半42分に左サイドからのクロスに反応したFWチアゴ・サンタナがペナルティーエリア中央からヘディングシュートを決めて勝ち越す。

 浦和は後半アディショナルタイム、途中出場のFW松尾佑介が相手の背後に抜け出してドリブルで前進。相手GKとの1対1をドリブルでかわしてゴールに流し込んだが、松尾がドリブルで抜け出している間に、並走していたFW二田理央がカバーに戻ろうと全力疾走していた町田MF下田北斗のことを引き倒してしまい、ファウルでゴールは認められず。逆に、町田は後半アディショナルタイム8分にFW藤本一輝のクロスに反応したFWエリキが劇的なゴールを決め、2-2の同点に追い付いて勝ち点1を拾った。

 町田はシュート17本対6本と浦和に大差をつけながら、多くのチャンスをフイにしたことで苦戦。結果的にこの日勝利した広島に首位の座を明け渡すことになった。

 黒田監督は試合後、「無人のゴールでも入らない。どフリーでも入らない。プレッシャーもあるんでしょうけど、シュートを打つスキル・技術のなさが最後まで付きまとったゲームだった。少ないチャンスではありましたけど、しっかり決め切る彼ら(浦和)のスキルが素晴らしいと思った。チャンスをしっかり決めていれば、3点、4点を取れていた試合。大いに反省する必要がある。勝ち点3がただただ遠かった」と決定力不足を悔やんだ。

■後半ATに藤本が倒されるもノーファウル判定

 一方で、黒田監督は記者会見の中で、「ゲームの中ではPKがもらえるシーンもあった」と判定について物申す場面があった。

「改めて映像で見ても明らかに、というところでなぜPKがもらえなかったのかと痛い。明らかに抜き切っているところで、うしろから服を引っ張られて倒されている。あれがVARが入っても流される。何がファウルで、何がファウルでないのかも含めてきちっと見解を示してほしい」

 後半アディショナルタイム6分には、藤本がペナルティーエリア内で浦和DF石原広教に倒されるもノーファウル判定となり、黒田監督をはじめ町田陣営はPKを強く主張する場面があった。

「これがクレームということではなく、ゲーム・試合を平等な目で見た時に何が正しいか回答できるようにしてほしい。周りで見ていたスタッフ、レッズの選手たちも含めてあれはPKだ、完全にPKでしたと言っていたくらいでした。間違いはないのでしょうけど、それをレフェリーが認めないのは我々としては腑に落ちない」

 もっとも黒田監督は、「それを抜いても、最後にエリキが決めてくれましたけど、それまでに決めないといけない」と自チームの課題を改めて指摘し、「もう一度町田のサッカーを見せないといけない」と切り替えていた。(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)

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