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森保ジャパン圧勝劇に…アジア対戦国が「頭を悩ます」 “サプライズ采配”奏功の意義

FOOTBALL ZONE / 2024年9月6日 7時1分

■攻撃的な3バック採用でアジア最終予選の中国戦に7-0と大勝

 森保一監督の率いる日本代表は、9月5日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国戦に7-0と大勝した。最高の形で最終予選のスタートを切った日本だが、この試合で驚きだった1つが、右にMF堂安律、左にMF三笘薫という攻撃的な3バックでキックオフを迎えたことだ。

 これについて森保監督は、「3バックでこの試合に挑みましたけど、新しくやるというより6月からの継続ということで、やってきたことを継続する。そのなかでコンディション等々、選手の状態を見ながら起用したといったことが言えるかなと思います」と、この日の采配を説明した。

 中国のブランコ・イバンコビッチ監督は、約2週間の準備期間で守備面を中心に準備してきていたという。それでも前半だけで2失点を許し、後半には「中盤でインテンシティーをかけたかった」と、4バックから5バックへ布陣を変更。しかし、選手個々のレベルの違いが浮き彫りになる形で、後半はさらに5失点を喫した。

 今回、森保監督は両ウイングに堂安と三笘を起用して攻撃的に戦った。ポゼッションで優位に立てるであろう相手には、今回の戦い方が有効であることを示せたが、森保監督は、「攻撃的か守備的かにおいて、3バックも4バックも、今の日本代表の戦力、選手たちのクオリティーを考えると、いろいろなことができると思っています。今日は3バックで、攻撃的な選手を特にサイドに配置しましたが、守備的な選手に変えて、より良い守備から良い攻撃にということも考えながらチーム編成することも可能かなと考えています」と、さらに戦い方に幅を持たせることができると胸を張った。


中国戦で3バックシステムをぶつけた森保一監督【写真:徳原隆元】

 そのうえで、「ただし、今日も攻撃的な選手である、右の堂安、左の三笘、シャドーに入った久保(建英)、そして南野(拓実)、前線の上田(綺世)を含めて、みんなが高い守備の意識を持って我々の戦いをしてくれていることを見ていただけたらなと思います。無失点で今日の試合を終われましたし、中国は我々のサイドの攻撃的な選手のところを突いてチャンスを作ろうとしたが、守備もみんなしっかりとチームのために献身的に、そして泥臭く戦ってくれた結果、無失点に抑えながら、彼らの攻撃の特徴を出してくれたと思っています」と、攻撃面で活躍をしただけでなく、守備面での活躍もあったことを強調した。

 大勝した日本だが、森保監督には浮かれる様子はない。「今日の試合が次のバーレーン戦やW杯の出場獲得チケットを保証してくれるものではないと思います。ここはしっかり、今日の勝利はみんなでやってきたことを自信にしながらもバーレーン戦にはもう一回気を引き締めて、最善の準備ができるようにチームに共有したいと思います」と、兜の緒を締めた。

 この日の試合を経て、今後の対戦相手も、日本が3バックで来るのか、4バックで来るのかは頭を悩ますことになるだろう。バーレーン戦、さらにこの先の戦いで、森保監督は、どのような引き出しを見せてくれるだろうか。(河合 拓 / Taku Kawai)

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