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森保ジャパン、3バック継続でSBの立ち位置どうなる? 求められる“スペシャリティ”

FOOTBALL ZONE / 2024年9月11日 11時30分

■森保ジャパンは中国戦、バーレーン戦で3バックを採用

 森保一監督率いる日本代表は、9月に行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国(7-0/5日ホーム)、バーレーン(5-0/現地時間11日アウェー)相手に2連勝を飾った。森保ジャパンは連戦で“攻撃的”3バックを採用したなか、日本代表におけるサイドバック(SB)の立ち位置や、今後の方向性について考察する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也)

   ◇   ◇   ◇

 5日の中国戦は、多くのメディアが4バックスタートを予想していた。だが蓋を開けてみれば、森保監督は町田浩樹、谷口彰悟、板倉滉の3バックを送り出す。相手を圧倒した試合は7-0で快勝。10日のバーレーン戦でも同じく最終ラインに3枚を並べ、先発の入れ替えは1人(久保建英→鎌田大地)のみ。森保監督が試合後「直近の試合の感覚を選手たちがピッチ内で全部出せるように」と選んだメンバーで、見事5得点を叩き出して見せた。

 一方で、過去代表戦で4バックの右SBとしてスタメンを担ってきたDF菅原由勢は、2試合を出番なしで終えている。バーレーン戦前には「こういう最終予選で誰がいつどこで出るか分からないことは、出てない選手全員が理解している」と語ったように、代表でのSBの立ち位置に変化が生じているのは事実だ。

 それでも菅原は今夏移籍したイングランド1部サウサンプトンで3バックシステムを経験しており、出場した3試合とも右のウイングバックで出場。「ボールに関わりながらアクティブに出して動いてを繰り返し、ペナ(ペナルティーエリア)の中に入っていくところが僕自身の強み。(日本代表で)ウイングバックで出たとしても、SBとして出たとしても、共通して出せるものはある」と自信を持つ。10月以降3バックが継続となった場合も、十分に計算できる選手ではある。

 ただ、日本のサイドには強力な選手が多数存在。三笘薫、伊東純也、堂安律、久保建英、前田大然などはそれぞれが“スペシャリティ”が光る戦力たちだ。競争が激しいなか「純也くんと律くんとの差別化をしっかり自分自身がすることが、僕がそこで試合に出ることにつながる。ネガティブなものじゃなくて、自分が今持てるもの、自分が違っていいものを、ピッチに立った時に出せるところは出していかなきゃいけない」と本人も話すとおり、ウイングバックで出番を得るにはそれなりの違いを示す必要がありそうだ。

 SBという枠組みでは、今回4大会のW杯出場を経験する37歳の長友佑都や、去年のW杯アジア2次予選でゲームキャプテンを務めた中山雄太も招集されていたが、中国戦、バーレーン戦の2試合ではともに出番を得られず。これまで左SBを務めてきた伊藤洋輝がプレシーズンの怪我(中足骨を骨折)で不在。さらに冨安健洋、橋岡大樹の2人も負傷を抱え招集外となっていた状況を踏まえても、9月シリーズで3バックが採用されたのは必然だったのかもしれない。

 日本代表は10月以降もサウジアラビア戦(10月10日)、オーストラリア戦(10月15日)、インドネシア戦(11月15日)、中国戦(11月19日)と最終予選の負けられない戦い続く。久保が「僕の勝手な予想になっちゃいますけど」と前置きしつつ、「このまま何かハプニングが起きない限りはスリーでやるんじゃないすかね」とバーレーン戦を前に発言している。このシステムを継続するか否か。9月不在だった伊藤や冨安などの状態も少なからず関わってくることも想定されるなか、森保監督の構想に応じて招集メンバーにも変化が生じてくるかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)

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