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JFA会長にも知らされなかった「長谷部コーチ入閣」…森保Jサプライズ人事の“舞台裏”

FOOTBALL ZONE / 2024年9月12日 7時30分

■長谷部誠コーチが森保ジャパンに入閣

 森保一監督率いる日本代表は9月10日、アウェーで北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でバーレーンと対戦し、5-0の勝利を収めた。7-0で圧勝した中国戦に続いて連勝スタート。今シリーズから長谷部誠コーチが入閣し、選手とコーチ陣の“架け橋”に。効果は絶大だった。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

「絶対的に、僕たち選手、スタッフもそうですけど、プラスだと思うし、ハセさんが来てくれたことによって得られるものは大きいと思っています。説得力ありますよね。ボール回しも参加していましたけど、ホンマにうまいし、バリバリ現役だなと思っている」

 連日、練習前、練習後に長谷部コーチと話し込んでいたMF守田英正。長ければ15分ほど議論を交わし、ときにはMF遠藤航も交えて“ボランチ会議”が行われていた。選手誰もが実績、経験から声に耳を傾ける。より選手に近く、スタッフ陣とのコミュニケーションも図る。中間管理職のような役割でこれまで支えてきた名波浩コーチ、齊藤俊秀コーチ、前田遼一コーチも自身の仕事に集中できたことだろう。

 本当にサプライズ人事だった。誰もがメンバー発表会見で驚いたことだろう。今夏のEURO(欧州選手権)で初めて本人と交渉し、クラブとも秘密裏に話し合いを進めてきた。事実を知っていたのは入閣を希望した森保一監督はじめ数人のみで役員にもトップシークレット。交渉の段階では宮本恒靖会長にもまだ知らされていなかったという。

 ドイツサイドでも全く情報が漏れないまま人事が決定。現場の強い希望が通り、クラブ側も「長谷部誠」という功労者を思って寛容だったようだ。

 史上初のクラブ所属コーチがA代表スタッフに。長谷部コーチはスタッフとして初めて参加したA代表で周囲を見つつも、はっきりと意見を述べていたという。森保監督もシリーズ通して「彼の存在は素晴らしかった」と振り返った。

 長谷部コーチが欧州目線で伝え続けた経験値。クラブで同僚だったMF鎌田大地や、ともにW杯へ行った遠藤らとの距離も近く、今後のシリーズ、W杯までの積み上げが楽しみになった。かつて3大会連続で主将として君臨した絶対的な男、本人の未来もここから。森保ジャパンに新たなエッセンスを加えてくれるに違いない。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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