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マンCの115件の財務違反、裁判が開始と現地報道「最も重い罪で追放の可能性」

FOOTBALL ZONE / 2024年9月13日 18時18分

■115件に関する裁判が開始と現地報道

 イングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティについて、2009-10シーズンからの9季にわたる財務違反115件の裁判が現地時間9月16日からスタートすると英公共放送「BBC」が報じている。

 昨季に記録的なプレミアリーグ4連覇を果たしたシティ。その栄光の裏で、115件にも及ぶリーグの財務規則違反の疑いを持たれている。これらの罪状は、独立した聴聞会で審理されるとされており、2025年初頭には判決が下される見込みだと記事は伝えた。

 シティは常に容疑を強く否定している。それだけに、同局でも「憶測が広がっているが、来年早々に出る結果がどうなるかは誰にも分からない」と先行きが不透明な状況を報じた。

 そのうえで、シティに罪があると認定された場合について「最も重い罪で有罪になれば、シティはスポーツ界最大の財務スキャンダルのひとつと永遠に結び付けられるリスクを負うことになる。理論的にはプレミアリーグからの降格、あるいは追放を宣告されるほどの深刻なペナルティに直面する可能性がある」とした。

 さらに「シティの業績に長い影を落とし、監督や選手たちを含むチームの将来を不安に陥れ、他クラブから賠償請求を受ける火種になるかもしれない。シティとクラブのオーナーの評判に傷がつけば、湾岸諸国の重要な同盟国であり、貿易相手国であるアラブ首長国連邦(UAE)と英国の関係にまで影響が及ぶ可能性が指摘されている」とされ、1つの競技、1つのクラブの枠を超えた影響を及ぼすこともあり得るという。

 一方で、「シティが初めてUEFA(欧州サッカー連盟)から財務規則違反で処分を受けてから10年、プレミアリーグがクラブに対する調査を開始してから6年、そして起訴されてから20カ月が経った」として、シティが潔白を証明したとなれば「すでに数千万ポンド(1000万ポンド=約18億5000万円)を費やしたと思われる法廷闘争だけに、プレミアリーグに大きな疑問が投げかけられることになる」と、リーグ側が大きな批判にさらされる可能性を指摘した。

 BBCでは「世紀の裁判」としている。来シーズン以降におけるヨーロッパサッカーの勢力図にすら大きな影響を与えかねない裁判の決着がどのようなものになるのか注目される。(FOOTBALL ZONE編集部)

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