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浦和が見せた“J1最少失点の片鱗” 守備ブロック改善の気配…守護神も手応え「意識づけてやってきた」

FOOTBALL ZONE / 2024年9月15日 7時50分

■スコルジャ監督は浦和復帰初陣でG大阪に1-0で勝利

 浦和レッズは9月14日に行われたJ1リーグ第30節ガンバ大阪戦に1-0の勝利。約9か月ぶりに浦和に復帰したマチェイ・スコルジャ監督の初陣で、昨季の象徴だったような無失点勝利を挙げた。指揮官は、「守備の組織とチームスピリットが非常に高いレベルで出た試合だった」と話している。

 浦和は昨季にスコルジャ監督が就任して、決勝のみ年をまたいでの開催だったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022を優勝。リーグ戦では4位、ルヴァンカップで準優勝の成績を残した。年末にはクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場し、4位という成績だった。しかし、スコルジャ監督は家族の事情で1シーズンで退任となっていた。そして今季はペア・マティアス・ヘグモ監督が率いてシーズンがスタートしていたが、8月末に解任を決断。スコルジャ氏が新監督として復帰し、9月7日のトレーニングから指揮を執っていた。

 昨季にJ1最少失点、リーグ34試合中12試合が無失点だった浦和だが得点力不足も目立った。ヘグモ監督に期待されたのがその部分の積み上げだったが、攻守のバランスを維持しながらの改善は難航した。結果的にスコルジャ監督が復帰することになったが、就任会見では「これから私が行う作業は、攻撃と守備のバランスを取っていくこと。その作業を行いながら、失点数を減らしていければ」と話していた。

 その初戦で、浦和の守備ブロックの改善は明らかだった。ボールを基準に4バックと4人の中盤がいい距離を保って圧縮していく。そして、攻め込まれる場面があっても慌てて飛び込まずに最終的に危なくなる場所を押さえることで、ラストパスのスペースはなくなりシュートは身体に当たる。昨季に見せた堅い守備が復活する兆しを十分すぎるほど感じさせた。

 スコルジャ監督は試合後、「我々のゾーン1で苦しむ時間もたくさんあった。でも、守備の組織とチームスピリットが非常に高いレベルで出た試合だったと思う。本日の試合は、前半はかなりいい形でゲームをコントロールできたと思う。ガンバのチャンスは坂本のシュート1本のみだった」と話した。

 また、昨季に主に守備面での指導を担当していたコーチのヴォイテク・マコウスキ氏は、スコルジャ氏の復帰に合わせて浦和への復帰が発表されたが、ビザの手続きなどの関係でまだ来日できていない。そうしたなかでのトレーニングだったが、スコルジャ監督は「池田、前迫、林コーチにかなりのハードワークをしてもらった。私があまり知らない選手もいるなか、多くのことを教えてもらった」と、昨季も在籍していた日本人コーチたちに感謝していた。

 また、無失点で終えたGK西川周作は、特に昨季のトレーニングでマコウスキコーチの通訳をすることが多かった林舞輝コーチについて「彼の役割には大きなところがあり、守備のところは今週ずっとやってきた。ローブロックで守るところはサイドハーフも絶対にサボらずに帰ることを意識づけてやってきた。それが試合に出たと思う」と話した。

 昨季の守備ブロックを支えたDFアレクサンダー・ショルツら実力者が去った編成の厳しさもある浦和だが、チーム全体でハードワークしながら強いブロックを作るスコルジャ監督の手腕は復帰1試合目から発揮されていた。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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