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W杯主審がJリーグで見せた“世界レベル” 選手&監督も高評価「素晴らしい」「いいゲームコントロール」

FOOTBALL ZONE / 2024年9月15日 19時10分

■メキシコ人のセサル・ラモス主審がFC東京対名古屋の試合を担当

 9月14日に国立競技場で行われたJ1リーグ第30節のFC東京と名古屋グランパスの試合では、メキシコ人のセサル・ラモス主審が笛を吹いた。ラモス主審は2大会連続でワールドカップ(W杯)の主審をこなしており、カタール大会では準決勝のフランス対モロッコの試合も担当した。

 日本語を話すことができないラモス主審だが、試合開始直後から積極的に選手たちに話しかける姿が見られた。FC東京のMF東慶悟は「英語で喋っていたから。僕は英語が喋れないので、あまり分からなかったんですけど。結構、審判とコミュニケーションを取るのが僕は好きなんで。『あれはああでしょ』『あれはああでしょ』っていうのは話しながら、僕の拙い英語で伝わっていたかどうか分からないですけど。そこも1つ重要な、試合をコントロールじゃないですけど、このスポーツですごく重要なので。主審との会話っていうのがすごくキーになるんで。そういう意味ではなんとかコミュニケーション取れたかな」と、その姿勢を歓迎していた。

 FC東京のピーター・クラモフスキー監督は、「日本の審判が進化していくことは、良いことであり奨励していきたい。今シーズンのなかでも英国のレフェリーやドイツの主審がいらっしゃいました。今夜はメキシコ人の主審がいらっしゃいました。それが日本の審判団の成長する過程にあることは素晴らしいと思います。レフェリーが良いゲームコントロールをして、いいパフォーマンスを見せてくれたと思います」と、他国と審判の交流が行われることを歓迎した。

 この日、クラモフスキー監督は後半39分にイエローカードを受けた。左サイドでボールをコントロールしたMF遠藤渓太が、ドリブルで仕掛けようとしたところ、ボールがラインを割ったと判定されて、大きな声を出した時に間髪入れずにイエローカードが提示された。

 その場面についてクラモフスキー監督は「イエローカードを受けたところは誤解があったかもしれません。自分たちがチャンスになるかなと思ったところだったので、そこで誤解があったのかもしれません。レフェリーに何かを言ったのではなく、感情を出しただけだったので、イエローカードを受けたことは驚きでした。それでも起こりえることであり、いい仕事をしてくれたと思います」と、全体的な判定には満足していると語った。

 1-4という大敗を喫した名古屋のFWキャスパー・ユンカーも、前半7分という時間帯にイエローカードを受けていた。普段の審判員と違うことを感じたかと問われると、「彼はすごくコミュニケーションを取ってくれた。しかも英語だったから、僕にはありがたかった。しっかりやり取りができた。でも日本で最初の試合だよね? だから学ぶべきこともあるだろう。それでも素晴らしいパフォーマンスだったと思う。僕が感じたのは時々、時間を与え過ぎていたように感じた。1試合で20回くらい給水タイムがあったように感じた。でも、コミュニケーションをしっかり取ってくれたし、それはすごく重要なことだと思っている」と、自身が受けた印象を語った。

 ほとんどの選手たちと言葉が通じず、独特の高い湿度の気候のなかで初めて笛を吹くこととなったラモス主審だが、しっかりとやり取りをしようとする姿勢は、両チームからも評価されていたといえそうだ。(河合 拓 / Taku Kawai)

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