日本が見せた「質の高さと万能性」 強敵スペイン撃破、対戦国メディアが認めた才能は?
FOOTBALL ZONE / 2024年9月16日 13時20分
■ヤングなでしこがスペインを延長の末1-0で破った
ヤングなでしこの愛称を持つU-20女子日本代表は、現地時間9月15日にコロンビアのメデジンでU-20女子ワールドカップ(W杯)準々決勝スペイン戦に臨み、延長戦の末に1-0の勝利を飾った。スペイン紙「マルカ」は、日本チームについて「質の高さと万能性を見せつけた」と称賛し、特にMF大山愛笑を「危険な攻撃のほとんどを開始した」と絶賛した。
日本は前半からダブルボランチのうち大山を最終ラインに降ろし、MF小山史乃観と縦関係を作ってスペインに対して数的優位を確保しながらボールを前進させた。ボール保持率では多少劣ったものの、良い形での攻撃は日本の方が多い展開で互角以上に渡り合った。
後半に入りスペインがハイプレスに出た時間帯で日本は苦しい状態になり、FWルシア・コラレスのシュートがゴールポストに当たる大ピンチもあった。一方でMF松永未夢やFW松窪真心が際どいシュートを放つ場面もあり、両者譲らず0-0のまま試合は延長戦へと突入した。
そして延長前半12分、日本は左サイドの浅い位置でフリーキックを得ると大山が長いボールをゴール前へ。そこに攻撃参加したセンターバックのDF米田博美が相手と競り合いながらバックヘッドでコースを変えると、ボールはゴールに吸い込まれ日本に待望の決勝ゴールになった。
同紙では「前半は、日本チームの質の高さと万能性を見せつけた。日本の背番号8(大山)はボールを要求しながらチームの危険な攻撃のほとんどを開始した。ライン間へ通すパスさえも出した」と伝えた。また、「GKのエウナテ・アストララーガがスペインチームのベストであることが証明された。試合の大半で劣勢に立たされたにもかかわらずスペインは日本の猛攻に耐えたが、日本が試合の主導権を握り続けた」と、日本チームがゲームを制圧していたと評していた。
互いにベスト16までを全勝してきた両チームは、2018年と22年の大会では決勝で激突。18年は日本、22年はスペインが制した間柄で、スペインはこの大会初の連覇を目指していた。4大会連続の進出となった準決勝で日本は、開催国コロンビアをPK戦の末に破ったオランダとの対戦が決定。欧州の強豪との連戦になるが、スペインを破った勢いに乗り2大会ぶりの優勝が期待される。(FOOTBALL ZONE編集部)
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