遠藤航、“待望論”も出場激減の理由 起用法は変わらず…英記者が指摘「パサーではない」
FOOTBALL ZONE / 2024年9月20日 16時20分
■英ジャーナリストのアンディ・ジョーンズ氏「遠藤はプログレッシブなパサーではない」
イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は今季公式戦出場が途中出場による2試合のみとベンチを温める時間が続いている。ノッティンガム・フォレスト戦でのリーグ戦初黒星を喫した後には現地で待望論も湧き上がっていたなかで、イギリス人ジャーナリストのアンディ・ジョーンズ氏は「彼はリバプールの長期的プランに含まれていないようだ」と日本代表キャプテンの置かれた現状について語った。
遠藤はユルゲン・クロップ前監督のラストシーズンとなった昨季にリバプールに加入し、公式戦43試合に出場(2得点)。守備的MFのファーストチョイスとしてリーグカップ制覇にも貢献した。
しかし、スロット監督が就任し、4-2-3-1が基本システムに変わった今季は出番が激減。ここまでの出番はプレミアリーグ第2節のブレントフォード戦(2-0)とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第1節のACミラン戦(3-1)の2試合で終盤に途中出場したのみ。どちらもプレー時間はわずか1分程度だった。
リバプールは9月14日のプレミア第4節でノッティンガム・フォレストに0-1で敗れ、今季初黒星を喫した。中盤の守備に不安が見られたことから、現地メディアやファンの間で遠藤を起用すべきだったと“待望論”も挙がっていた。
そうしたなかで英メディア「Caughtoffside」によれば、ジャーナリストのジョーンズ氏が出演したポッドキャスト「The Athletic’s Walk On podcast.」の中で遠藤について、スロット監督の下で厳しい状況に置かれていると語っていたという。
「プレシーズンや、スロットが彼(遠藤)をほとんど起用していないこと、そしてリバプールが6番の選手の獲得に動いたことなどを見ていると、彼はリバプールの長期プランに含まれていないように見える。今季に関しては先発ではなかったとしても、チームが優勢の時に最後の15分、20分に出場し、チームを安定させる役割は果たせるだろう。彼はリズムよくボールを回し、シンプルなプレーはできる。だが、彼はプログレッシブ(ボールを前進させる)なパサーではない。それが問題だ」
スロット監督は、遠藤に比べてボールを前に運ぶ能力に優れたオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフやアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターを中盤で重用している。出番が全く得られないわけではないが、スタメンとして彼らの間に割って入るのは難しいというのが現地でのリアルな評価となっているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)
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