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賞金14.5億円…日韓が狙うアジア王者 「探り探り」「少なくとも4勝」前例なき難しさ

FOOTBALL ZONE / 2024年10月3日 11時20分

■横浜FMのハッチンソン監督「探り探り」、蔚山のキム監督「少なくとも4勝」

 横浜F・マリノスは10月2日のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の第2戦で蔚山HD(韓国)をホームに迎え撃ち、4-0の大勝で成績を1勝1敗の五分に戻した。大会フォーマットが大きく変わった今大会はリーグステージの突破条件も読みづらいが、横浜FMのジョン・ハッチンソン監督が「探り探り」とした一方、蔚山のキム・パンゴン監督は「少なくとも4勝」と話した。

 ACLは2002年に大会が大きく再編され、細かい変更はありながらも2004年以降は4チームずつで組み分けられたグループステージを行い、突破チームが決勝トーナメントに進出する形式で行われていた。しかし、欧州でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)などのカップ戦が大きく改革されたのに合わせてアジアでも大会が再編された。

 最高峰のACLEでは東西12チームずつが出場し、各クラブがホーム4試合、アウェー4試合の合計8試合を消化。それにより東西のそれぞれ上位8チームが決勝トーナメントに進出する形式になった。また賞金額も大幅に増加し、優勝賞金が1000万ドル(約14億5000万円)になり、このリーグステージでも賞金が増加しているため、横浜FMはこの勝利によって10万ドル(約1450万円)を獲得した。

 欧州CLの新フォーマットは必ずしも賛成意見ばかりではなく、むしろ厳しい声も多い。しかし、ハッチンソン監督は「この新しい大会のシステムにはすごくいい印象を持っているし、いいフォーマットだと感じる」と話す。そして、出場チーム数が絞られたことを「アジア各国の最高のチームが出場している中、最高のパフォーマンスを各チームが見せてくれる素晴らしい大会だと思う。どのチームもフルメンバーでしっかり戦ってくれるだろう」と話した。

 しかし、前例がないために突破の目安も見つけづらい。指揮官は「どれだけポイントを取れば突破できるか、教えてほしいくらいだ」と笑ったが、初戦で光州FC(韓国)に3-7の大敗を喫したことを踏まえ、ホームゲームの重要性を強調した。

「大事なのはホームでまずは勝つことだと思う。前回はアウェーでタフなゲームで難しい結果になった。アウェーはタフなゲームで、捨てているわけではなく結果を求めにいくが、ホームであと3試合あるところをしっかり勝ちにいきたい。クラブとして、このグループ突破に目標を置いているのでしっかりやりたいが、どれだけの勝ち点が必要なのかは探り探りだと思う。やっていく中で見えてくると思うし、1つ1つしっかり戦っていきたい」

 一方、7月にマレーシア代表での指揮を終えて蔚山の監督に就任したキム・パンゴン監督は、「新しいフォーマットで賞金が増加したことは韓国のクラブにとってモチベーションになっているだろう。その意味でも刺激になっていると思う」としたうえで、突破の目安について「少なくとも4勝しなければいけないと思っている」と話した。

 2試合を終えた時点で、2連勝は光州FCのみで、2連敗もセントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)と蔚山の2チームのみ。拮抗した力関係を象徴した順位表になっているが、川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸も合わせ全チーム突破に期待が懸かる日本勢にとって、ホームでどれだけ勝ち点を積み重ねられるかはポイントになりそうだ。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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