プレミア挑戦の日本人17歳FW「見てもらえば分かる」 高校恩師も期待の“武器”が鍵を握る

■日章学園高のFW高岡伶颯は25年3月に英1部サウサンプトンと正式契約を結ぶ予定

　イングランド1部プレミアリーグのサウサンプトン加入が内定した日章学園高のFW高岡伶颯が10月3日に加入記者会見を実施。18歳となる2025年3月に正式契約予定のなかで、“世界を意識した瞬間”を明かしている。

　超高校級タレントとして注目を集めた高岡は、2023年にインドネシアで開催されたU-17ワールドカップ（W杯）で4ゴールを挙げ、日本の決勝トーナメント進出の立役者となった。

　今年5月にはJ3テゲバジャーロ宮崎で2024年JFA・Jリーグ特別指定選手に承認されたなか、プレミアリーグのサウサンプトンのトライアルにも参加し、6月19日にサウサンプトン入りが内定した。18歳の誕生日を迎える来年3月に正式加入する予定だ。

　加入記者会見に登壇した高岡は、これまであまり例のない「地方の公立校から高卒でのプレミアリーグ挑戦」について問われ、「自分の負けず嫌いとかそういうところは中学校から日章学園に来ても変わりません。自分のプレーもがむしゃらにというところなので、メンタルの部分とプレーの部分がつながっていて、これまでやってこられたと思います」と語った。

　高岡が周囲に「一番見てほしいところ」――。それは「がむしゃらさ」だという。

「試合を見てもらえば分かると思うんですけど、人一倍走っていますし、チームを救うという走りでもありますし、自分の評価につなげる走りでもあると思います。一番はスピードの部分だったりがあるんですけど、見てもらったらワクワクするような試合ばかりだと思うので、試合を見てもらえればいろいろなところが見えてくるのかなと思います」

　その部分に関しては、日章学園高の原啓太監督も、「彼はがむしゃらにプレーできる泥臭さが一番の魅力。それを世界最高のリーグでも変わらずにやってくれれば、絶対に結果を出せるいい選手だと思うので、高校時代に学んだがむしゃらさ、泥臭さを忘れずに頑張ってほしいです」と期待を寄せる。

　サウサンプトン加入は内定したが、「これがスタートライン」（原監督）。武器であるスピード、そして海外の屈強な選手を相手にフィジカルを磨き、世界での活躍を誓う。（FOOTBALL ZONE編集部）