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独1部で得点ランク3位も代表落選 自身に課す高い目標…達成なら「指揮官も見過ごせない」【コラム】

FOOTBALL ZONE / 2024年10月5日 7時10分

■キールで活躍する町野修斗が日本代表に選ばれず

 少しばかり残念だった。何がと言えば10月3日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の10月シリーズに挑む日本代表のメンバー発表で、ドイツ1部ホルシュタイン・キールで活躍する町野修斗が日本代表に選ばれなかったことである。

 もちろんほかのFW陣たちが好調なのは結果や内容を見れば明らかだ。いろいろな選考の上で選ばれないのは仕方ないところがあるし、すでに国際Aマッチの出場経験もあることである程度の力を理解しているというのもあるだろう。

 それでも、最近のパフォーマンスを見ると呼んで欲しかったという思いにもなる。

 実際、今季のブンデスリーガにおいて町野は確かな結果を残している。初の同リーグ挑戦に身を置くなかで、5試合に出場して4得点を記録。得点ランキングで3位につけるほどのパフォーマンスを披露しており、ドイツ国内でも評価を高めている。

 調子の良さを表しているのは得点に限ったことだけではない。今季のキールでは2トップの一角に入るか、トップ下の位置で起用されているのだが、どちらのポジションも器用にこなして存在感を発揮。前線からハイプレスをかける時もあれば、巧みにボールを引き出してはワンタッチ、ツータッチでテンポを作ったり、ポストプレーで周りが上がる時間を作ったり。そのうえで、ゴール前では得点感覚を発揮して数字を残すなど、万能型ストライカーとしての能力を遺憾なく見せつけているのだ。

 試合会場で見ても、テレビ映像で見てもとにかく自信を感じるのだが、本人に聞いてみても、ブンデスリーガの舞台に臆することなくプレーしていることが分かる。

 チームはなかなか勝ち星を得ることができていないものの、自身のプレーに対しては「個人的には練習から本当に得点を去年より重ねられている。周りからの信頼も徐々に掴めてきている感覚がある」と手応えを口にする。加えて、改善すべき点についても「今のところは順調にきている」と何かを大きく変える必要はないとしたうえで、「チームも僕自身もまずはイージーミスを無くすこと。あとは継続して点を取り続けるというのはこだわってやっていきたい」と前を向いていた。

 昨季は2部リーグという新たな環境に揉まれ、日本からドイツに来たことでの大変さや難しさも相まってなかなか慣れるまでに苦労した印象がある。それでも、1年間ドイツでプレーし、クラブの中での信頼度を高めることで、より順応したプレーをピッチに反映するまでに至っている。

 あとは、ここまでの好調を継続させ、さらに得点やアシストを量産していくことができるかが大事になってくる。シーズンの開幕前には「今年は日本代表を目指したい」と強調し、第一の目標としてクラブでの「7ゴール、7アシスト以上」を掲げていた。5大リーグの一つであるブンデスリーガの舞台で、この目標に到達することができれば、どんな指揮官も見過ごすことはできないだろう。

 今回の代表に招集されなかったのは少しばかり残念だったが、今後に向けてチャンスがないわけではない。誰もが納得するような結果を残した時、日本代表のユニフォームに再び袖を通す町野修斗が見られるはずだ。(林 遼平 / Ryohei Hayashi)

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