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J新本拠地は「すぐみんなで喜べる」 こけら落としで4発快勝…選手が口にする“臨場感”の効果

FOOTBALL ZONE / 2024年10月7日 15時10分

■長崎の新スタジアム初陣で躍動したマテウス、マルコス、ヴァウド

 10月6日に開催されたV・ファーレン長崎の新たなホーム「ピーススタジアム」の“こけら落とし”となる一戦。J2リーグ第34節大分トリニータ戦(4-1)は、J助っ人たちが活躍し、長崎4得点のうち3つはブラジルトリオが決めたものだった。下平隆宏監督も評価したなか、謙虚な姿勢を崩さず、「このスタジアムで、みんなで勝てたことが嬉しい」と先制弾のFWマテウス・ジェズスは笑顔を見せている。

 長崎はシーズン中に新たな本拠地を開業した。ピーススタジアムと称されるサッカー専用スタジアムは、「長崎スタジアムシティ」プロジェクトの目玉として脚光を浴びる。スタジアムを中心にアリーナ・ホテル・商業施設・オフィスなどの施設が続々とオープンする予定だ。

 そんな場所で、初めてネットを揺らしたのは2試合ゴールのなかったFWマテウス・ジェズス。何度も大分守備陣へ連動したプレスをかけに行き、最終的にGKのパスミスを誘って無人のゴールへと流し込んだ。特徴的なヘアスタイルをクラブカラーの青とオレンジに染め目立つ姿はインパクト大で、J2で飛び抜けた才能を発揮するマテウスらしさを実感させる。

 そしてコーナーキックから前半33分に頭で追加点を奪ったのはDFヴァウド。今季リーグ戦5試合目の出場で結果を残した。守備の面でも後半圧力を強めてきた大分の波状攻撃を防ぐ活躍ぶり。「前線からうしろまで、全体のユニットがすべてを出した」とチームの団結感を強調し、終盤の1失点は「改善するようにしていきたい」と語った。

 下平監督は試合後、前線からプレスをかけ続けたマテウスやマルコス・ギリェルメを「頑張ってくれていた」と称賛。「彼らの守備の評価はもちろんまだまだ完璧ではない」としつつも「しっかり守備のところを規制し、下がらずに守備ができた」と話す。先を見据えてただでは褒めないところが指揮官の持つ魅力でもある。

 ヴァウドに関しても「なかなかコンディションが上がってこないなかでも、すごくいい準備をしてくれた」と評価。「兄貴肌でいろんな選手にアドバイスしたり、なんていうか選手の見本になるようなプレイヤーです」と普段見えない部分でチームにプラスの影響を与えている点にも触れて「非常に価値のある2点目だった」と称えた。後半4分の得点はマルコス、4点目は途中出場のMF笠柳翼が同アディショナル3分にダメ押しの一発を放っている。

 新スタジアムについてはマテウスも「以前のトラスタ(トランスコスモススタジアム長崎)でも声援を送ってくれていたと思いますが、(新スタジアムは)近くなった分自分たちのモチベーションも上がっている、サポーターもモチベーション上がっていたと思う。そのエネルギーは自分たちにも伝わっていました」と実感した変化を述べた。

 攻撃の組み立てを担った20歳のクラブ生え抜きMF安部大晴も「ゴールが決まって、すぐ駆け寄りみんなで喜べるのはこのスタジアムの魅力」と、観客との距離感の変化が起こす利点を挙げている。個々の能力の高さを実感していると安部が話すとおり、この試合ではマテウス、マルコス、ヴァウドの3人は“こけら落とし”のゲームで十二分に自身の力を発揮。残り4試合となったリーグ戦で、期待の高まるパフォーマンスだった。(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)

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