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J内定の“逸材”大学生が「十分すぎるほど」 決勝進出の立役者に…寄付金殺到には「ビックリ」

FOOTBALL ZONE / 2024年10月14日 10時47分

■ルヴァン杯準決勝の第2戦でもDF稲村が出場、2-0の勝利に貢献

 アルビレックス新潟は10月13日のルヴァンカップ準決勝第2戦で川崎フロンターレと対戦し、2-0で勝利してクラブ史上初の決勝進出を決めた。4-1で勝利した第1戦のアドバンテージを持って臨んだ第2戦でも先発出場したDF稲村隼翔は、川崎の攻撃陣を抑え込んで完封勝利に貢献した。この2試合に関するパフォーマンスについて松橋力蔵監督も「十分すぎるほどの活躍をしてくれた」と、高く評価した。

 試合後のミックスゾーンで稲村は「自分の力だとは思っていませんが、しっかり出場して無失点に抑えて、決勝に進めたのは良かったです」と、笑顔を見せた。来季からの新潟入りが決まっているが、現在は東洋大在学中であり特別指定選手としてプレーしている。当初、ルヴァン杯準決勝の出場は第1戦のみの予定だったが、第1戦終了後、東洋大の監督と電話をした稲村は「行きたいと思う方に行っていいぞ」と言われたという。

「日本一を決める舞台は、なかなか経験できない」と、ルヴァン杯の舞台を選んだ稲村は「行くなら負けるなよ」という言葉に後押しされたという。「感謝の一言ですね。東洋大の監督、スタッフの皆さんも『頑張ってこい』と後押ししてくれましたし、選手のみんなも昨日の関東リーグでしっかり勝って『明日頑張れ』とメッセージをくれたので、感謝したいと思います」と、東京国際大に2-1で勝利していたチームメイトたちにも感謝した。

 準決勝第1戦が終わってからは新潟サポーターから大学に、稲村の出場を許可してくれたことで寄付金も送られた。「自分もビックリした」という稲村だが、「そういうところもアルビサポーターの良いところというか、素晴らしいところだと思います。自分も期待してもらっている分、しっかり応えていきたいなという風に思います」と話したが、この試合でも堅い守備を見せて無失点に貢献。攻撃面でもあわやゴールというボレーシュートを放つ場面もあり、見せ場を作った。「GKの選手がうまく弾いたので悔しかったですけど、元々アタッカーをやっていたのでああいうのは得意ですし、これからも狙っていきたいなと思います」と、持ち越しとなったゴールについても語っている。

 こうなると決勝の出場が気になるところ。チームは新潟に戻るため、選手たちはバスに乗り込んだが、東洋大に戻る稲村は最後までミックスゾーンで取材に応じていた。決勝については「まだ今の段階ではわからないですが、しっかりクラブと大学と話して、相談して決めたいなと思います」と、コメントした。

 プロのゲームでしっかりと結果を残せたことで、自信も深めているかと思いきや、稲村は「あまり変わっていないですね。もともと自信を持ってやっている性格なので。ある程度、試合で得た自信と自分のなかにある根拠のない自信というか、やってやるぞという気持ちが大事かなと思います」と言い、自身の理想はもっと高いと説明した。

「大学に入学した時から3年の時にプロ(入り)を決めて、4年で活躍するという目標がありました。(決勝は)想像はしてはいなかったですけど、ここまでできるんだという自信をもってやっていました。やっと理想の自分と現実の自分がちょっとずつ近づいている部分があります。でも、こうやって試合に出ている分、理想はもっと高くなっているので、そこにまた近づけるように成長していこうと考えています」

 それでも正式加入前に日本一をかけたカップファイナルに立てる可能性を作れるとは思っていなかっただろう。クラブ史上初となるタイトル獲得をかけた一戦に向けて、稲村は「自分一人の力でここまで来ているわけじゃないので、本当に皆さんに感謝しながら、もし決勝の舞台に立てるのであれば、いろんな人の思いを背負って戦いたいなと思います」と、静かに闘志を燃やした。(河合 拓 / Taku Kawai)

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