日本代表OBが視聴者に訴え「これが普通ですからね？」 苦戦した豪州戦…最終予選の厳しさ提唱

■内田氏がオーストラリア戦の結果について言及

　日本代表は10月15日、2026年北中米ワールドカップ（W杯）アジア最終予選の第4節でオーストラリア代表と対戦し、ホームで1-1と引き分けた。これまで3戦全勝で合計14得点無失点と圧倒的な成績を残していたなか、オーストラリア戦では初失点を喫し、勝利を逃す形となった。この結果を受け、解説を務めた元日本代表DF内田篤人氏は「これが普通ですからね？　最終予選ってのは本来これくらい難しいものなんです」と視聴者に訴える場面があった。

　最終予選で3戦合計14得点無失点とこれ以上ない好スタートを切った日本は、ホームに難敵オーストラリアを迎え撃った。0-0で迎えた後半13分、右サイドを駆け上がった相手DFルイス・ミラーの高速クロスに対し、DF谷口彰悟が痛恨のクリアミスを犯し、オウンゴールで先制点を献上。最終予選で初失点を喫することになったが、後半31分、左サイドをドリブル突破しペナルティーエリア内に侵入したMF中村敬斗の放り込んだクロスが相手DFキャメロン・バージェスのオウンゴールを誘発。そのまま1-1で終了した。

　日本は国際Aマッチ7戦連続で無失点を継続し、最終予選ではこれまでの3試合すべてで複数得点を記録し全勝してきた。格の違いを見せつけていたが、オーストラリア戦では初失点を喫し、1得点に留まり、初めて勝利を逃す形となった。そのなかで、この試合の解説を務めた内田氏は、苦戦を強いられる状況に「これが普通ですからね？　最終予選ってのは本来これくらい難しいものなんです」と視聴者に訴えていた。

　W杯に5大会連続で出場しているオーストラリアはアジア予選において日本とライバル関係を築いてきたが、近年、日本のメンバーのほとんどが欧州リーグに定着していることで、日本とその他のチャレンジャーという構図が固まりつつある。現役時代は最終予選で数々の激戦を経験した内田氏は、日本人が陥っている“麻痺”に対して、最終予選の舞台の難しさを改めて強調していた。（FOOTBALL ZONE編集部）