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「今のアジアでは他にない」 日本代表OBも驚いた“個の力”「ドリブラー共存はすごい」【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年10月17日 7時20分

■中村と三笘が同時に出場

 森保一監督が率いる日本代表(FIFAランキング16位)は10月15日、ホーム(埼玉スタジアム)で行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第4戦でオーストラリア(同25位)と対戦を1-1のドローで終えた。先制を許す展開だったものの、途中出場のMF中村敬斗が同点弾を演出。中村を含め、ドリブラーが共存する森保ジャパンの高い個の戦力について、元日本代表DF太田宏介氏も驚きを隠さなかった。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也)

   ◇   ◇   ◇

 今の森保ジャパンには、圧倒的な個を持つ“2列目”が多数在籍。久保建英、三笘薫、伊東純也、堂安律、南野拓実、前田大然、中村…。こうした主力たちの誰が出ても申し分ない活躍を披露してくれる。オーストラリア戦では左ウイングバック(WB)に三笘、右WBに堂安、中央のシャドーには南野と久保がスタメンに名を連ねた。

 不運なオウンゴールで後半13分に先制弾を献上してしまった日本だったが、何度も仕掛けてきたアタッカーの“ジャブ”が徐々にオーストラリアを襲う。後半25分、堅守を固めていた相手に対し、新たな切り札の中村を久保に代えて投入。中村は左WBに、三笘は内側のシャドーに入る形に変化し、今までなかったドリブラー2人の共存が生まれる。

 後半31分、その中村が左サイドで縦へ仕掛けると三笘が相手を“スクリーン”のようにブロック。そのままペナルティーエリア内へ運び、2人目のDFを軽々とかわすと鋭いクロスを中へ送る。これは味方へ届かなかったものの、手前のオーストラリアDFキャメロン・バージェスのオウンゴールを誘い日本が同点に追い付いた。

 太田氏はこの場面で「何よりタイプが被り、『これ大丈夫かな』って思っていても、その予想をはるかに上回る今の選手たちのクオリティーの高さは、シンプルに見ていて面白いですよね」と個の部分が全面に出ている点を賞賛する。

 また「豪州戦ではドローでしたけど、ここまで圧倒的な形で勝ち上がっているからこそ、そういったこともトライできたと思います。そういうチャレンジがチームとしてできるということ自体が、このチームの選手層の厚みを表していると思いますね」と、勝利を重ねたからこその大胆な試作だった点を指摘した。

 太田氏は「森保さん自体が常にアップデートしていく采配を見せてくれている部分も素晴らしいです」と指揮官の判断にも賛辞を送っており、そのうえであらためて「選手層厚みっていうのは今のアジアでは、もちろん韓国とかほかにはないですし、この強烈なドリブラーの共存はすごいですね」と日本の戦力の高さに驚きを示していた。

[プロフィール]
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)

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