Jで起きた“跳ね返りハンド”の正否…VAR取り消しジャッジは妥当、JFA示した「正しい判定」
FOOTBALL ZONE / 2024年10月26日 7時30分
■JFA審判委員会がハンドの反則に関する正しい解釈を明示
日本サッカー協会(JFA)の審判委員会は、10月24日にレフェリーブリーフィングを実施。判定における1つのトピックスとしてハンドの反則に関する解釈が取り上げられ、「明らかにボールの方向が変わっている場合」の説明がされた。
現役時代にビッグマッチでの経験も豊富な佐藤隆治JFA審判マネジャーは、たびたびルールが変更されるハンドの反則について「(手にあたる直前に)明らかにボールの方向が変わっている場合、追加的な手の動きがなければハンドにしないという解釈で動いている。今年のアジアカップのセミナーでも同様に強調された」として、2つの例を挙げた。
1つ目は3月16日のヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島の試合での前半41分に起こった場面。神戸の攻撃でFW武藤嘉紀のクロスが2人で対応していた広島の選手のうち1人に当たり、そのボールがもう1人の選手の手に当たった。武藤はハンドを主張していたが、佐藤マネジャーはこれをハンドにならない例として「武藤選手からゴール前方向に流れていくボールが蹴られ、それがディフレクションして明らかに方向が変わっている。(当たった手は)その時点での手の位置から明らかに動いているわけではない」と説明した。
もう1つは9月23日の京都サンガF.C.とガンバ大阪の試合での後半アディショナルタイム、同様にG大阪の選手に対して京都の選手が2人で対応している場面で、京都の1人がクロスをブロックしたボールがもう1人の手に当たった。これは現場で主審がPKと判定したものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが行われ、PKではないと判定は変更になった。
佐藤マネジャーは「VARが入ったことで結果的に正しい判定だが、目指すものは現場でノーファウルの判断をすること」と説明した。
また、この時はブロックしたボールの跳ね返りがG大阪の選手に渡って攻撃が継続できる状態だったが、PKの笛でプレーが止まった。判定変更後にGKへのドロップボールで再開されたが、佐藤マネジャーは「PKの判定を取り消した場合は、笛の時点でのボールの位置に関わらず再開はドロップボールになる」と、以前にピッチ上で混乱が起こったのと似た事象だっただけに、改めて話していた。
シーズンも最終盤に入り、ゴール前のハンドによるPKは試合の行方を大きく左右することがある。こうした、ボールの跳ね返りが手や腕に接触する場面も出てくることが予想されるが、その場合の解釈は頭に入れておきたいところだ。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
アドバンテージ判定も話題に…JFA審判委は外国人レフェリー積極招聘に意欲「今年以上にもうひとつ、ふたつ国を増やしていければ」
ゲキサカ / 2024年10月25日 22時13分
-
海外レフェリー来日の“メリット”…円滑ジャッジに痛感、日本は「精度の高さを学ぶべき」
FOOTBALL ZONE / 2024年10月25日 18時10分
-
京都vsG大阪の後半ATのPK取り消しは正しい判定、改めてハンドの反則の解釈をJFA審判委が共有…ブロックの跳ね返りは1つのポイント
超ワールドサッカー / 2024年10月24日 22時20分
-
京都vsG大阪の最終盤PK取り消しにJFA審判委「正しい判定」味方から跳ね返ったボールのハンド基準を説明
ゲキサカ / 2024年10月24日 18時19分
-
日本人初の“リクエスト式ビデオ判定”試合担当へ!! 小泉朝香主審のU-17女子W杯初陣が決定
ゲキサカ / 2024年10月15日 20時39分
ランキング
-
1大谷翔平があす出場見通し、ロバーツ監督「状態いい」…ベンチに「17」のヘルメット
読売新聞 / 2024年10月28日 7時45分
-
2平野美宇→伊藤美誠→張本美和を全員撃破、日本卓球界に現れた20歳新鋭に衝撃「こりゃ本物だ」
THE ANSWER / 2024年10月28日 12時3分
-
3巨人・立岡宗一郎が現役引退をファンに直接報告「この度、現役を引退することを決意いたしました」
スポニチアネックス / 2024年10月27日 23時2分
-
4大谷翔平がヤンキースタジアム到着 WS第3戦出場へ打撃練習で状態確認 ロバーツ監督「興奮している」
スポニチアネックス / 2024年10月28日 9時4分
-
5河村勇輝が異国で配る日本のお菓子、米記者の興味の的に 「今は持っていない」本人ニッコリ
THE ANSWER / 2024年10月28日 11時43分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください