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クラブ控え→日本代表へ「選ばれるのも当然」 同僚&内田氏も認める成長株「本当に努力凄い」

FOOTBALL ZONE / 2024年10月28日 6時50分

■遠藤優が代表デビュー

 なでしこジャパン(日本女子代表)は10月26日に韓国女子代表と国際親善試合に臨んで4-0で勝利した。初招集となったDF遠藤優が後半34分の途中出場で代表デビューを果たした。U-17女子ワールドカップ(W杯)の優勝メンバーに名を連ねてから10年が経っての舞台に「大きな一歩を踏み出せた」と話した。

 遠藤はさいたま市出身で中学から地元の浦和レッズレディース下部組織に入団するとトップ昇格まで勝ち取り、2014年のU-17女子W杯の優勝も経験した。しかし、トップ昇格後はレギュラー獲得まで時間がかかった。チームでポジションを確立したのはWEリーグの2年目、2022-23シーズンのことだった。そこからの充実度は目を見張るもので、昨季はリーグのベストイレブンにも輝いた。そして正式監督が未決定のなか、日本サッカー協会(JFA)女子委員長の佐々木則夫氏が監督代行を務めたこの韓国戦で、なでしこジャパンへの初招集が決まる。

 韓国戦の後半34分、遠藤は交代出場して右サイドバックに入った。持ち前の攻撃参加でクロスを供給する場面もあり「10分ちょっとだけど、自分の良さは出せたと思う。最後の最後だったので、どうやって自分の良さを出すかと考えた時に、ボールがない時のランニングや裏へ走り込むプレーはやりたいと思っていた」と話した。

 同い年で浦和の下部組織時代からともにプレーしてきたMF塩越柚歩は、遠藤より少し前に交代でピッチに入っていただけに「優の緊張が伝わってきた」と笑ったが、「優が毎日頑張っているのは見てきていたし、努力は本当に凄くて、自分と向き合ってきた姿を見てきたので選ばれるのも当然だと思った」と話した。2021年の東京五輪に選出されるなど代表でのキャリアは塩越が少し先を行く形だったが、「一緒にピッチに立てて良かった。また、2人で選ばれるように頑張りたい」と、先を見据えた。

 また、試合後には浦和でチームメートだった経験のある同い年のDF北川ひかるが駆け寄ってきて「デビューおめでとう、本当に嬉しい」という声を掛けられたのだと話した。下部組織時代から昨季まで浦和でチームメートだった1歳上のMF清家貴子も、遠藤のデビューについて「トップチームでもサブだったところからここまで上がってきて、本当に感慨深い」と喜んでいた。誰もが認める努力や姿勢があるからこそ、それをチームで見てきた選手たちも祝福していた。

 U-17女子W杯から10年が経ってのなでしこデビュー戦を終え、遠藤は「浦和でやってきた10年間を今日は出せたと思うし、世界のレベルも上がるなかで自分がどう追い付くかが今後の課題だけど、今日は大きな一歩を踏み出せたと思う。内田篤人コーチからも『やったね』と。『今日は本当に大きな一歩だから、これからが大事だよ』という声掛けもいただいたので、1日も、1秒も無駄にすることなく自分と向き合っていきたい」と話した。

 なでしこジャパンの右サイドは負傷離脱中のDF清水梨紗が不動のレギュラーとして君臨していて長いが、特に自分がボールを持って仕掛けられるという点ではほかにない魅力を持つ。着実に力を伸ばして初招集を勝ち取った遠藤は「今後、このような機会があれば自分らしさを出して、なでしこに新しい風を吹かせられるような選手になっていきたい」と思いを新たにしていた。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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