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アーセナルが緊急事態? 冨安に続き主力DFが2人負傷…“台所事情”に現地注目「守備が崩壊」

FOOTBALL ZONE / 2024年10月28日 20時10分

■ドローとなったリバプール戦でDFが2人負傷交代

 イングランド1部アーセナルは現地時間10月27日にプレミアリーグ第9節でリバプールとホームで対戦。2度のリードを奪ったが、追い付かれて2−2の引き分けに終わった。日本代表DF冨安健洋を含む最終ラインに怪我人が相次ぐなかで、この試合でも要のDFガブリエウ・マガリャンイスが負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われた。

 アーセナルは前節ボーンマス戦(0-2)で今季初黒星を喫した。その試合でセンターバックのDFウィリアム・サリバが退場となり、今節は出場停止。冨安やDFリッカルド・カラフィオーリは負傷離脱中で、最終ラインは右からトーマス・パーティ、ベン・ホワイト、ガブリエウ、ティンバーが並んだ。

 しかし、2-1とリードして迎えた後半3分にガブリエルが左足を痛めた様子でピッチに倒れ込み、メディカルスタッフの手当てを受けた。一度はプレーを再開したものの、その後に続行不可能となり同9分にDFヤクブ・キビオルとの交代を余儀なくされた。さらに同31分には負傷明けのティンバーも交代。18歳のDFマイルズ・ルイス=ケリーが起用された。

 すると、終盤の同36分にガブリエルとティンバーが下がった左サイドから崩され、FWモハメド・サラーに同点ゴールを奪われた。この結果を受け、英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は、開幕から9試合ですでに6パターンもの4バックの組み合わせを先発させている苦しい守備陣の状況について触れ、「アーセナルの軋んだ守備が最後には崩壊した」「結局のところ、ディフェンスの問題が大きすぎた」と伝えていた。

 ミケル・アルテタ監督は試合後、ガブリエルの状況について「(負傷の程度は)分からないが、彼は走れなかった。膝か足首かは分からない。今、診断を受けている」とコメント。ティンバーについても「怪我の具合は分からない。ガビ(ガブリエル)と同じだ」と語っていた。

 最終ラインを幅広くカバーするユーティリティな冨安はプレシーズンから膝の負傷が長引き、今季出場はわずか1試合。昨季シーズンを棒に振ったティンバーや新加入のカラフィオーリ、オレクサンドル・ジンチェンコも離脱と復帰を繰り返している。トーマスが右サイドバック起用に応え、次節にはサリバが戻ってくるとはいえ、ガブリエルが離脱となれば苦しい状況は変わらない。

 昨季38試合で29失点とリーグ最少失点の堅守を誇ったアーセナルだが、負傷者が耐えないこの困難をどのように乗り越えるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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