Jリーグで衝撃「一瞬ぞっとした」 韓国人DFが明かす恐怖のストライカー「凄く頭が疲れる」【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2024年11月4日 7時20分
■キム・ミンテが恐れたFWに興梠慎三と小林悠を選出
湘南ベルマーレでセンターバック(CB)を務める韓国人DFキム・ミンテは、これまでもさまざまなトップ選手と渡り合ってきた。最後尾でチームのピンチを何度も救ってなかで、特に衝撃を与えた日本人選手が2人いる。今季でJリーグ10年目を迎えたキム・ミンテが、リアルなエピソードとともに明かしてくれた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也)
◇ ◇ ◇
2015年にJリーグの世界に飛び込んで以来、キム・ミンテはさまざまな選手と対峙してきた。湘南ではキャプテンを任されるまでに経験を積んだ30歳が、対応に苦労したJ選手とは誰なのか。本人の口から真っ先に名前が挙がったのは、鹿島アントラーズや北海道コンサドーレ札幌、そして浦和レッズで活躍してきた元日本代表FW興梠慎三だ。
「もう一番大変でした」と、当時を思い起こし言葉をこぼす。「札幌の時に“シュート0”で交代になったこともありましたし、僕が上手く抑えた試合も複数ありました。ですが興梠選手から目を離したらもうすぐにいなくなるというイメージがありました。駆け引きも上手いですし、対戦すると凄く頭が疲れます。試合終わった後はちょっと頭が痛いほど…彼は凄かったです」と、FWとしての動きに対処する苦労を語った。
もう1人挙げたのが、川崎フロンターレのストライカーFW小林悠。ここぞという場面で決定力を発揮してきた小林は、10月18日に行われた今季J1リーグ第34節のガンバ大阪戦(1-1)でも、途中出場から同点ゴールを挙げた。キム・ミンテも「ゴールを俺が取るんだという気持ちの部分」に驚いた過去がある。
「札幌でルヴァンカップの決勝で対戦した時。自分たちが勝っている状況で、最大のピンチで僕が身体を張って守ったシーンがありました。僕が雄叫びを上げてから、パッと小林選手を見ると、まだ目が生きているというか……。もう次に向けて動いていました。もう1回点を取りに死に物狂いで来るという感じがあったので、『気を抜いたらこれやられるかもしれない』と一瞬ぞっとした自分がいました。その場面は本当によく覚えていますね」
諦めないストライカーの執念を見たキム・ミンテ。2019年のルヴァンカップは、延長戦も含めその小林が2ゴールを決め3-3のままPK戦へ突入する。PKスコア4-5で川崎に敗れた悔しい過去だった。当時の姿はキム・ミンテの脳裏にも鮮明に残っており、こうした経験を経て成長を重ねている。興梠、小林ともにJリーグを代表するストライカーだが、キム・ミンテもその才能には驚きの連続だった。
[プロフィール]
キム・ミンテ(キム・ミンテ)/1993年11月26日生まれ、韓国出身。福光云大(韓国)―仙台―札幌―名古屋―鹿島―湘南。J1通算199試合7得点。U-22、U-23韓国代表としても活躍。2015年に日本に渡り今季で10年目。強固なCB(センターバック)として数々のJクラブを経験。湘南では24年シーズンのキャプテンに任命され、チームを牽引している。(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)
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