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広島に待ち受けるV争い茨の道 試合後即豪州へ…10時間フライト→中2日浦和戦の強行日程

FOOTBALL ZONE / 2024年11月3日 19時20分

■京都に0-1で敗れる

 優勝争いを繰り広げる2位サンフレッチェ広島が11月3日、J1リーグ第35節京都サンガF.C.戦で0-1の手痛い敗戦を喫した。1日にヴィッセル神戸が勝利して、暫定首位に浮上されていたなか、自慢の攻撃陣が相手の牙城を崩せずに3月16日の神戸戦から公式戦43試合続いていた連続ゴールがストップ。日本代表GK大迫敬介は好セーブを連発していたが、最強助っ人陣が悔しい不発に終わった。AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)を戦う広島にとって、優勝争いは茨の道が待ち受ける。

 ネットを揺らすことができなかった。前半から多くの決定機を作り上げていたが、相手GK太田岳志の好セーブに遭い、無得点。前半16分にはFWゴンサロ・パシエンシアのクロスにMF松本泰志が強烈なシュートをニアサイドに飛ばしたが、これを弾かれ、ポストに当たって枠外に。同31分にはパシエンシアがペナルティーエリア内から右足を一閃。だが、再び太田に防がれてしまった。

 後半に失点を許して、交代カードを駆使しながら反撃を図るも最後までゴールを割れず。公式戦44試合ぶりのノーゴールで9年ぶりの優勝に向けて手痛い敗戦となった。

「今日の負けを受け入れる必要がある。次の試合に落ち着いて取り組むこと」

 試合後、ミヒャエル・スキッベ監督は現況を理解しつつ、とにかく残り3試合で勝ち点3を積むことに目を向けた。だが、その道は簡単ではない。この試合後、チームはそのまま東京へ。翌4日の朝一にオーストラリア・シドニー入りする。7日のシドニー戦を終えて、10日にはアウェー浦和戦。約10時間のフライトで丸一日潰れるため、浦和戦に向けた練習は1日しかできない。指揮官は「シドニーでは今日のメンバーから変更はあると思います」と過密日程を考慮して24人を連れて行くと話した。

 優勝争いを繰り広げる神戸も天皇杯やACLEがあるが、アウェーも韓国まで。互いに強行日程は避けられないが、広島にとってはオーストラリア帰りの絶対に負けられない浦和戦が正念場になる。

 今季限りでの引退を発表している功労者MF青山敏弘のためにも花道を――。残り3試合で勝ち点2差。思いは1つ。ここを乗り越えるだけだ。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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