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V争い真っ只中で痛恨…繰り返された“悪癖”「難しい試合になる」 元日本代表嘆いた課題

FOOTBALL ZONE / 2024年11月11日 19時10分

■広島がリーグV争い演じる中で3連敗、元日本代表MF川辺駿が問題点指摘

 サンフレッチェ広島は11月10日のJ1第36節で浦和レッズに0-3の敗戦を喫した。優勝争いを演じるなかで3連敗と苦しい時期になってしまったが、元日本代表MF川辺駿は共通点として「負けている試合では特にオープンになる展開が多い」と指摘した。

 広島は11月7日にAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)の戦いでオーストラリアへ遠征し、シドニーFCと対戦してから中2日になった。帰国後は広島に戻らず、千葉県内で調整して浦和戦に備えて臨んだ。

 そのような厳しい日程だったが、前半は広島がかなり浦和を押し込んだ。ゴールになってもおかしくない攻撃も多かったが、ハーフタイム直前に先制点を許してしまった。川辺は「前半は良かったと思うし、ミスはあったけどほぼパーフェクト。前半にあれだけチャンスがあってハーフコートゲームのように押し込んでいたので、先制点が欲しかった」と話す。

 それでも「自分たちが1点を取れば絶対に逆転できるという思いで後半に入ったし、前半の内容を見ればその言葉が出るのも自然だと思う」という自信は失わず、ハーフタイムを終えた。

 しかし、後半開始直後のピッチに繰り広げられた光景は、浦和が勢い良くハイプレスを仕掛けて広島からボールを奪って攻撃を繰り返す光景だった。広島は浦和のプレスを受けた時にボールをつなぐのか前線に預けるのか中途半端な場面もあり、ボールを失ってショートカウンターを受ける形が増えた。GK大迫敬介がファインセーブを連発したものの、後半11分にFWブライアン・リンセンのゴールを許しビハインドが2点になってしまった。

 川辺は湘南ベルマーレ戦、京都サンガF.C.戦と連敗してきての浦和戦で起こった現象を川辺は「自分たちが前に行きたいのは分かるけどピンチを作られて、サコ(大迫)が結構止めてくれたけど2点目を取られてしまった。最近、負けている試合では特にオープンになる展開が多い。もうちょっと0-1でもコンパクトに戦わないといけない。前に前にと行きたい気持ちはあるけど、それ以上に相手が上手く出てきたことも考えれば。あれだけ止めてくれたことは自分たちに流れがあると感じないでもなかったけど、オープンになりすぎると難しい試合になる」と話した。

 光明は「守備の強度という点では湘南戦や京都戦では物足りなかった。浦和戦の前半で良さを取り戻せた」と話したこと。インターナショナル・マッチデーの中断期間を経てラスト2試合に向けコンディションの部分でも仕切り直す広島は、3連敗で出た課題を克服できるか。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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