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欧州3部→1部で日本人が躍動「ようやく勝負」 王者から殊勲弾…代表OBが絶賛「難しい角度」【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年11月13日 19時10分

■【専門家の目|栗原勇蔵】ボーフムで活躍の三好康児に注目

 MF三好康児は今夏にイングランド3部バーミンガムからドイツ1部ボーフムへとステップアップの移籍を果たし、王者レバークーゼン戦では待望の移籍後初ゴールをマークした。元日本代表DFの栗原勇蔵氏は「代表に入ってもらわないと困る選手」とその活躍に熱視線を送っていた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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 三好が加入したボーフムは今季開幕から勝ち星がないまま最下位に沈んでいる。そうしたなかで迎えた第10節では王者レバークーゼンと激突。前半のうちに失点し、0-1のまま終盤を迎えて敗色濃厚となったなか、後半24分から途中出場した三好は終了間際に貴重な同点ゴールを決めてチームに貴重な勝ち点1をもたらした。

 栗原氏は三好のゴールについて「難しい角度から利き足と逆の右足で、いい時間帯に追い付いて、相手も強いレバークーゼン。負けたくないという気持ちで、最後の最後、途中交代で出た康児が殊勲のゴールを入れた。レバークーゼンは、本当に強いですからね」と語ったうえで「アジリティというか、ドリブル、パス両方できるし、ゴールも取れるしアシストもできる。攻撃的な選手なんですけど、試合も組み立てられる」とその多才な能力を絶賛した。

 三好はJリーグで活躍後、ベルギー、イングランド、ドイツと欧州クラブを渡り歩いてきた。栗原氏は「日本で若い時から活躍して、いろいろ移籍もして、本当に1つ1つステップアップしていった。海外に行っても、いきなり1部じゃなくて、いろいろなチームを回って、ようやく1部で勝負できるところに来た。ベルギーは1部でしたけど、まずイングランドに行くこと自体がたぶん難しい。そこで2部とはいえ活躍して、そこから今度はドイツの1部に行った。ボーフムでは浅野(拓磨)の活躍もあって日本人の評価も上がっていたと思うし、そこに三好康児がポジションは違うとはいえ、獲得の経緯もあるのかなと」と着実にステージを上げて戦う三好の成長を評価した。

 森保一監督率いる日本代表からは遠ざかっているものの、「康児も持っているものとしては、代表に入ってもらわないと困る選手なので。まだ若いですし、ステップアップは確実にしている。いろいろなところで経験しているのは大きいと思うし、ましてやベルギー、イングランド、ドイツと違う国で活躍するのは、大変なことだと思う」とその成長ぶりを称え、代表に入れるポテンシャルは十分と話した。

 三好が得意とする2列目は森保ジャパンの中でも最も競争が激しいセクション。栗原氏は、「(起用するなら)トップ下か右だと思います。個人的にはトップ下のほうがいいのかなとは思いますけど、右はダブついていますし。面白いんじゃないかなと思います。味方も使えるし、自分でもいけるし」と久保建英(レアル・ソシエダ)や堂安律(フライブルク)らタレント揃いの攻撃陣に新たな風を送り込むオプションとして27歳のレフティーに期待を寄せていた。(FOOTBALL ZONE編集部)

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