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欧州で9戦4発も…25歳FWが代表選外の訳 OBが分析、森保監督らは「抜け目なく見ている」

FOOTBALL ZONE / 2024年11月14日 7時40分

■【専門家の目|栗原勇蔵】森保監督は「抜け目なく見ている」

 日本代表は11月にインドネシア代表、中国代表と対戦する北中米共催ワールドカップのアジア最終予選に、スコットランド1部セルティックのFW古橋亨梧を招集した。一方で待望論もあるドイツ1部ホルシュタイン・キールのFW町野脩斗は今回も招集されず。代表メンバーの人選について、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「森保さんとか協会の人は、抜け目なく見ている」と見解を語った。

 古橋はセルティックで昨季まで3シーズン連続で2桁ゴールを記録し、22-23シーズンはリーグ得点王にも輝いた。ただ、代表ではまだ5得点で、出場は昨年10月が最後になっている。一方の町野は昨夏にドイツに移籍してチームの1部昇格に貢献して、今季は9試合で4ゴールを奪っている。

 古橋招集の背景にはオランダ1部フェイエノールトでプレーするFW上田綺世の負傷離脱があるとみられるだけに、栗原氏は「どちらかと言えば、上田に近いとは言わないですけど、似たような役割をするのだったら町野の可能性はあった」と話す一方で、ここ最近の状況がやや下降線にあると言う。

 栗原氏は「(町野は)ここ最近スタメンで出ていないというのがちょっとあるのかな、と。少し前まで、町野が選ばれるんじゃないかという時は試合に出ていて、けっこう調子も良かったので、アリなのでは、と思いました。ドイツ1部でもスタメンでないと、今の日本代表だと選ばれにくいのかな、と。ファンもいっぱい見ているとは思いますが、森保さんとか協会の人は抜け目なく見ている。ファンの人たちが気付いていることは、確実に気付いた中で決めている」と、森保一監督を筆頭にしたコーチングスタッフはきめ細く、選手の状態や状況をチェックしていると指摘する。

「あとはコンディションとか、そういう細かいところは、チームとか協会の人たちしか知らない情報もある。一概に、今回は古橋を選んだから古橋の方が上だとは言えない。序列というよりも今回どこか痛めている、だとか、そういう細かいこともけっこうある。あまり1回や2回で変わることを序列と言わない方がいいのかなと思う」。必ずしも全てが明らかにならない部分がある可能性にも触れた。

 前回のカタールW杯で町野はギリギリのところでメンバー入りを果たすも、出場機会がなかった。ポテンシャルの高さは期待を集めるが、現在の日本代表では、上田との途中交代でピッチに入ることも多かったFW小川航基の存在もあって、競争が激しいというのも現実だと言えそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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