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「代表は代表で求められていることがある」 OBが考察、古橋の”1年ぶり復帰”の狙いとは?【見解】

FOOTBALL ZONE / 2024年11月14日 11時44分

■【専門家の目|栗原勇蔵】約1年ぶりに代表復帰となった古橋は「あとは森保さんを納得させられるか」

 日本代表は11月にインドネシア代表、中国代表と対戦する北中米共催ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選に、セルティックのFW古橋亨梧を招集した。代表のピッチから約1年間遠ざかっていたストライカーについて、元日本代表DF栗原勇蔵氏は実力に疑問符はないとし「あとは森保さんを納得させることができるか」と話した。

 古橋はヴィッセル神戸から2021年夏にスコットランド1部セルティックに移籍。昨季まで3シーズン連続で2桁ゴールを記録し、2022-2023シーズンはリーグ得点王にも輝いた。しかし、代表では21試合の出場で5得点。欧州移籍後に限ると2得点しかあげられておらず、最後の出場は昨年10月に遡る。6月に始まったアジア最終予選では初めての招集になった。

 古橋の招集にはオランダ1部フェイエノールトのFW上田綺世が負傷離脱したことも関係すると見られているが、栗原氏は「はっきり言って、上田とはタイプが全く違うけど、たぶん代わりだとは思う。細かいことは本人たち、現場しか分からないが、代表に来た時に求められるものがクラブと違って、そこがちょっとまだフィットしない感じなのかなと見ていた。古橋に期待しているということは、今回の選出で改めて感じたところ」と話した。

 また、森保一監督の狙いについて「(古橋を)使って結果を出してもらって、1つまた戦力として枚数を増やしたいという狙いはあるのかな、と。タイプが違うので、ああいうタイプもいれば、使い勝手もいいかもしれない。今はレベルが高いので、色々な選手を選びたいけど、枠があるから選べないという事情もあると思うので、こういう時にチャンスだと思って呼んだと思う」と推察した。

 古橋の実力について栗原氏は「能力、実績は間違いないものを持っている」として「代表は代表で求められるものがあるので、試合中にシステムを変えることはあっても、この選手がいるからこれに変えよう、とはしないと思う。代表で求められているものを改めて古橋が理解して、それを試合で出せるかのテストみたいなところもあるだろう。この2試合で森保さんを納得させることができるのかを見たい」と期待を込めつつ話した。

 起用法については、これまで上田との途中交代でピッチに入ることも多かったFW小川航基が優先されるのではないか、とも予想にした栗原氏だが、欧州でのゴール量産ぶりを代表でも古橋が発揮できれば、日本代表の戦力アップは間違いないだけに、注目のポイントになる。(FOOTBALL ZONE編集部)

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