森保J、インドネシア戦出場全16選手「パフォーマンス査定」 快勝の裏で…課題を露呈したのは?
FOOTBALL ZONE / 2024年11月16日 8時40分
■インドネシア戦の出場メンバー16選手を5段階査定
森保一監督が率いる日本代表(FIFAランキング15位)は11月15日、敵地で行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第5戦でインドネシア(同130位)と対戦し、4-0で勝利を収めた。これで4勝1分の勝ち点13で首位独走。6万人超のアウェーでオウンゴールから始まり、MF南野拓実、MF守田英正がゴール。最後は最終予選で初めて出番を掴んだDF菅原由勢がニアサイドをぶち抜く豪快弾でトドメを刺した。
ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
◇ ◇ ◇
<GK>
■鈴木彩艶(パルマ)=★★★★☆
序盤に大ピンチを阻止。勇敢な飛び出しで1対1を止めた。結果的にこのセーブがなければ流れを完全に渡すことになっていただろう。全体的に落ち着いたセービング、ビルドアップで頼もしかった。
<DF>
■板倉 滉(ボルシアMG)=★★☆☆☆
コンディションの悪さからか、後手に回る場面も。最初のピンチ、1対1を作られた場面では痛恨のミス。ポジションチェンジでやりづらさがあったか。
■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=★★★☆☆
特に攻撃のスイッチを入れるパスが光っていた、左右に前、周囲の仲間をよく見て的確に組み立て。守備でも身体を張って貢献していた。
■橋岡大樹(ルートン・タウン)=★★☆☆☆
5か月ぶりでなんとか食らいつこうと健闘。最終ラインの危うさを立て直す安定感を今後に期待したい。
<MF>
■守田英正(スポルティング)=★★★★☆
鎌田とうまくポジションを入れ替わりながら前へ前への意識を高く持っていた。遠藤にうしろを任せて森保ジャパン最大の強みでもある“アンバランス”さを披露。中盤3人の関係性は試合を通して良くなっていた。
■遠藤 航(リバプール)=★★★☆☆
守田と縦関係を築きながら、最終ラインを助けてどっしりと構えていた。2試合ぶりの復帰で試合をコントロールする力の大きさを知らしめた。
■途中出場で満点評価の菅原「森保ジャパン史に残る1ページになった」
■三笘 薫(ブライトン)=★★★☆☆(→後半16分OUT)
少し裏を狙われていたか。それでもボールを持った時のクオリティーは随一。シャドーに入ってからは創造力溢れる攻撃パターンで勝負していた。
■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★☆☆(←後半16分IN)
まさかのシャドー起用でも適応力の高さはさすが。菅原のゴールをお膳立てしたワンツーは長年右サイドで培った2人のコンビネーションが光った瞬間だった。
■堂安 律(フライブルク)=★★★☆☆(→後半17分OUT)
攻撃で手詰まりになっても、プレスバックが効いていた。最終ラインがやや不安定だったなかで、カウンターを食い止める“センスの守備”は持ち味そのものだった。
■菅原由勢(サウサンプトン)=★★★★★(←後半17分IN)
最終予選に入ってからは出番がなく悔しい思いを募らせていた。それでも毎回の練習で全力を出し切っていた努力が実った一撃。仲間全員が駆け付けて喜んだシーンは森保ジャパン史に残る1ページになった。ニアをぶち抜く思い切り、途中から出た選手がダメを押す重要性、ウイングバックとしても積極的だった。
■鎌田大地(クリスタル・パレス)=★★★★★(→後半34分OUT)
“ポジション鎌田”で自在に動き、中盤を助けていた。そう思えば一気にチャンスクリエイト。攻撃に変化をもたらし、守田との連係は見ていて楽しさを与えるものだった。
■旗手怜央(セルティック)=※出場時間採点なし(←後半34分IN)
嬉しい途中出場。「何かやってやろう、結果を残してやろう」という気概が垣間見られた。
■南野拓実(ASモナコ)=★★★★★(→ハーフタイムOUT)
ゴールシーンは猛スピードの長距離ランから針に糸を通すような高技術シュート。苦しい展開でも1チャンスを完璧にモノに。大事なのは結果だ。歴代10位に並ぶ得点には拍手。
■前田大然(セルティック)=★★★☆☆(→ハーフタイムIN)
アッと言う前に前線から最終ラインへプレスバック。うしろから見て大然サマサマだっただろう。あとは、そろそろゴールを決めたい。
<FW>
■小川航基(NEC)=★★★★☆(→後半34分OUT)
OGになってしまったが、0.9点は小川のゴール。ストライカーとしての嗅覚はより高まっており、上田不在でも心配することはなかった。
■大橋祐紀(ブラックバーン)=※出場時間短く採点なし(←後半34分IN)
堂々デビュー。緊張は伝わってこない、大橋らしさが出せていたのでは。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)
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