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日本に中国が戦々恐々「ぶっちぎりだ」 “悲観ムード”を母国指摘「アジアに存在する欧州チーム」

FOOTBALL ZONE / 2024年11月17日 11時10分

■急成長インドネシアを一蹴した日本に中国が注目

 日本代表は11月15日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第5戦でインドネシアと対戦し4-0の勝利を収めた。旧宗主国・オランダ出身の選手が多数帰化し急成長を続ける相手に苦戦を予想する声もあったものの、最終的に明らかになった地力の差。次節ホーム(19日=廈門)での対戦を控える中国の国内では、今回の結果に圧倒される反応とともに、早くも悲観ムードが漂っている。

 3勝1分のC組首位で敵地に乗り込んだ日本。試合序盤こそ決定的なピンチを招き不安定な戦いぶりを見せるも、前半34分にボックス内左を突破したMF鎌田大地がオウンゴールを誘発して先手を取る。その6分後にMF南野拓実が追加点を奪うと、後半にも同4分にMF守田英正、同24分にDF菅原由勢が加点しインドネシアを一蹴した。

 この結果に中国のメディアや関係者やファンも注目している。同国のサッカー専門メディア「足球報(ズウチュウバオ)」は、「日本一強、得点数は同グループのほか5か国の合計と同じ」との見出しで、インドネシア戦について報道。メディアのSNSには、ファンからライバル国の勝ち点取りこぼしを願い「日本にはこのまま全勝してもらいたい」の声に加え、「日本はアジアに存在する欧州のチームだ」といった反応が寄せられた。

 また、識者も日本対インドネシアに言及している。中国1部・上海海港の番記者を務める劉聞超(リュウ・ウェンチャオ)氏は「日本はぶっちぎりだ。中国代表は今モチベーションが高いが、また第1戦のようなスコアにならないといい」と述べ、戦々恐々の様子。

 中国のサッカージャーナリスト、陳寧(チェン・ニン)氏は「日本が全力を出していないと言うのは失礼かもしれないが、事実60~70%の力しか出していない。南野拓実や三笘薫のような主力を早々交代させている」と圧倒的な強さや選手層に脱帽していた。

 中国は現地時間14日、バーレーン代表に1-0で勝利し予選2連勝を飾った。しかし、この試合で左サイドバックの主力DF李磊(リー・レイ)が負傷交代し、日本戦出場が絶望的に。代役としての出場が予想されるDFフー・ヘータオはまだ21歳で経験不足や守備の不安定さを指摘する声が国内にあり、陳氏は「フー・ヘータオが代役だと日本戦は厳しい」と主力離脱の影響は必至との見方を示している。

 さらに、李磊以外にも決勝ゴールを決めたFW張玉寧(ジャン・ユーニン)は負傷で日本戦出場が微妙となっている。すでにエースの武磊(ウー・レイ)、ブラジル出身の阿蘭(ア・ラン)、費南多(フェイ・ナンドー)ら多くの主力が負傷離脱しており、中国代表はまさに満身創痍の状態。こうした状況もあり中国ファンの期待はそれほど大きくはないようだが、今回はホームでの戦いとなるだけに、日本代表を難しい展開に持ち込めるか試合の行方が注目される。(FOOTBALL ZONE編集部)

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