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気候変動→不確実な試合開催は「プレッシャー」 浦和GK、“異例の45分”前に心境「仕方ないけど」

FOOTBALL ZONE / 2024年11月19日 18時30分

■西川周作が夏場にホーム4戦連続で雷雨の影響を受けたことに言及

 浦和レッズの主将を務めるGK西川周作が11月19日のトレーニング後、22日に45分間の再開試合として行われる川崎フロンターレ戦へ向けオンラインで取材対応を実施。その延期の原因となった夏場の雷雨について「足元が悪い中で来てくれて、試合が見られないまま帰してしまった」とサポーターへの思いを話し、消化試合数が少なかったことで影響を感じた選手もいたと話している。

 浦和と川崎の対戦は当初、8月24日に埼玉スタジアムでキックオフされて前半にMF渡邊凌磨の先制ゴールにより浦和がリードを奪った。しかし、時間を追うごとに雨が強まり、ドリブルもままならないピッチコンディションになりハーフタイムへ。そして雷もスタジアムでは鳴り響くようになり、後半を行わずに中止することが発表された。その試合は、約3か月が経った22日に後半45分の再開試合として行われる。

 浦和はその間にペア・マティアス・ヘグモ監督からマチェイ・スコルジャ監督に交代しているが、規定上でベンチ入りは可能。試合のメンバーについては、8月の試合の前半45分終了時を再現することを基本とし、負傷などやむを得ない事情で起用できない選手については当時のベンチ入りメンバーから交代枠を使用せずに変更できる。また、負傷などの理由がなくとも交代枠を使用すれば、ハーフタイムの交代という扱いで当時のベンチメンバーと入れ替えて45分を開始することもできる。ベンチメンバーもまた、負傷などの理由があれば補充が可能だ。

 西川は川崎戦について「45分だけということや1-0で勝っていることを考えると、相手は点を奪うために全力でくる。20分ハードワークして、次に交代選手が出て全力というのも考えられる。経験したことがないので非常に楽しみでもあり、状況を考えれば簡単に勝てる相手でもないので、覚悟を持って臨みたい」と話す。

 今季の浦和は7月から8月の夏場にホームゲームが4試合連続で雷雨の影響を受けた。7月6日の湘南ベルマーレ戦は試合開始が遅れ、7月20日の北海道コンサドーレ札幌戦は後半開始が30分遅れた。8月7日の柏レイソル戦は試合開始前に中止が決まり、川崎戦はハーフタイムに中止が決まった。その全てはスタジアムが開門し、観客が来場してからの決定になった。ファン・サポーターの安全確保はもちろん、スタジアム内売店の想定を超えたフードロスなど多方面に影響が出た。

 西川は「柏戦もそうだし、川崎戦も、埼スタで雨と雷が続いた。今日も試合ができないという残念な気持ちがすごくあった。それはファン・サポーターの方も同じで、足元が悪い中で来てくれて、試合が見られないまま帰してしまった。安全面が第一なので仕方ないけど、当時は残念だった」と話す。

 また、柏戦の延期日程を消化したのが10月23日だっただけに、浦和はしばらく他チームより2試合少ない状態が続いた。それにより順位表の位置も下がることになり「選手によっては、確かに浦和レッズが下位にいることのプレッシャーを感じた選手もいる」と話した。

 異例の45分間再開試合となる浦和と川崎のゲームだが、そもそもゲリラ豪雨などの影響を受けやすい夏場にリーグ戦を安定的に消化できない可能性が高まっていることが表面化したものとも言える。2026年にシーズン移行が予定されているものの、開幕予定は8月上旬。ファン・サポーターの安全や、会場を訪れての中止という残念な思い、消化試合数の違いが心理的な影響を選手に与えることも鑑みれば、8月の試合開催の是非は検討されるべきこととも言えそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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