中国は「総合的な能力や技術が劣る」 日本の“頭”に屈し嘆き「守備が不甲斐ないアキレス腱に」

■日本は中国に3-1で勝利

　森保一監督率いる日本代表は11月19日、2026年に開催される北中米ワールドカップ（W杯）アジア最終予選で中国代表と対戦し、3-1で勝利した。中国メディアは「日本はヘディング爆弾チームと化した？　セットプレーの守備が痛手となった」と見出しを打ち、日本の全3得点がヘディングゴールだったことを取り上げている。

　超満員の完全アウェーで臨んだ一戦では、ピッチにもともと引かれていたラインが消され、内側に新しいラインを上書きし、ピッチを縮小することで日本のポゼッションに悪影響を及ぼそうとする洗礼が待ち受けていた。攻めあぐねる状態が続いていたが、0-0で迎えた前半39分、MF久保建英のCKからFW小川航基がヘディング弾を叩き込み先制に成功。さらに同アディショナルタイム、再びCKからDF板倉滉がダイビングヘッドで押し込み、追加点を奪った。

　しかし、後半開始直後の4分、相手MFウェイ・シーハオが中央に入れたパスを両チームの選手が競り合い、ゴール前に流れたボールに対し、いち早く走り込んだMFリン・リャンミンが蹴り込み、1点を返された。日本にとっては最終予選でオウンゴールを除いて初の失点となった。それでも後半9分にMF伊東純也のクロスから小川が頭で合わせ、この日2得点目を記録。試合は3-1で終了した。

　中国メディア「解放日報」は「日本はヘディング爆弾チームと化した？　セットプレーの守備が痛手となった」と取り上げ、全3失点がいずれもヘディングゴールによる失点だったことに注目している。

　記事では、「今年、繊細なフットワークが持ち味だった日本が、ヘディングで3得点を記録し、一気に強烈なヘディングチームに変貌した。セットプレーの守備が不甲斐ないアキレス腱になり、総合的な能力や技術が劣っているという客観的事実を隠すことはできない」と、日本の攻撃の多彩なバリエーションを制御することができなかったと白旗を挙げていた。（FOOTBALL ZONE編集部）