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日本に敗戦の中国で「勝ったようなものだ」 ピッチ上でレベル差痛感も…“楽観論”渦巻く背景

FOOTBALL ZONE / 2024年11月20日 21時10分

■ホームでのリターンマッチで健闘を見せた中国

 中国代表は11月19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節で日本代表に1-3で敗れた。初戦の惨敗(0-7)から迎えたリターンマッチで、一時は1点差に詰め寄るなど健闘を見せるも力負け。この結果に中国では、選手と有識者の間で対照的な反応の違いが表れている。

 試合序盤こそ、序盤こそ拮抗した展開を見せた中国。しかし、前半39分にCK(コーナーキック)から日本に先制を許すと、同アディショナルタイムにも同じセットプレーでリードを広げられた。後半立ち上がりに1点を返して追い上げムードになるも、すぐにまた2点差とされて1-3で敗れている。

 フル出場を果たしたMF王上源(ワン・シャンユェン)は、試合後に自身のSNSを更新。「日本はとても強い、客観的にも差ははっきりしている。現実的に見て、追いつくには何世代か必要だ」と綴り、体感した力の差を冷静に受け止めた。

 一方で、負けた悔しさを表さなかったのが有識者。ドイツの移籍専門サイト「トランスファーマルクト」の中国版管理人を務めるAsaikana氏は、「日本から点を決めた。気持ちのうえでは勝ったようなものだ」とSNS上で喜びを綴り、「最強の日本に負けたことは大したことじゃない。グループが混戦になればなるほどありがたい」と最終予選の残りへ楽観的な見方を示した。

 中国中央テレビ(CCTV)の元キャスター、黄健翔(ファン・ジャンシャン)氏も、「今日のメンバーで流れの中で日本から得点を決めたのは見事」と述べ、得点という結果に喜びを露にしている。今回の日本戦では、エースFWの武磊(ウー・レイ)に加え、左右サイドバックなど複数主力が怪我で欠場。そうした事実があってか、敗戦でも1-3であれば“上出来”との思いが強いようだ。

 さらに、30年以上アジアサッカーを取材する中国の著名なジャーナリスト、馬徳興(マー・デーシン)氏は、「今回のスコアは順当だ。ただし、セットプレーの守備は改善せねばならない」と試合を総括。中国は最終予選でセットプレーから7失点を喫している。混戦極めるグループでW杯出場のチャンスがまだあるだけに、リスタートからの守備改善は急務と言えそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)

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